調査会社の米ComScoreは7月11日(米国時間)、米Appleのスマートフォン「iPhone」の欧州ユーザーを対象としたWeb利用に関する調査結果を発表した。

同社のモバイル調査部門であるM:Metricsが、iPhoneが販売されている英国、ドイツ、フランスの3カ国で調査した、携帯電話を利用したWebの利用について、iPhoneユーザー、スマートフォン(Windows、Symbian、Palm)ユーザー、市場全体の3つを比較した。

それによると、「携帯電話を利用してWebにアクセスし、ニュースや情報を入手している」と回答したユーザーは、iPhoneユーザーが80.4%だったのに対し、スマートフォンユーザーは32.2%、市場全体では10.7%だった。iPhoneユーザーが利用するカテゴリとしては、検索(56.6%)、モバイルTV/ラジオ(32%)、SNS/ブログ(42.4%)など。中でも、他と比率が最も開いたのはSNS/ブログで、iPhoneユーザーが42.4%だったのに対し、市場全体では3.2%、スマートフォンユーザーは10.3%だった。

利用者の性別に関しては、市場全体では男性が50.6%、女性が49.4%とほとんど差がないのに対し、スマートフォンユーザーは男性69.4%、女性30.6%、iPhoneユーザーではさらに差が開き、男性72.3%、女性27.7%となった。

ComScoreは、今月11日に3G版が発売となったことで、iPhoneユーザーのWeb利用はさらに増えるだろうと予想している。ユーザー数からみるとiPhoneはニッチだが、「Webブラウジングの利用となると英国ではトップ10、ドイツとフランスではトップ5に入る」と同社のシニアアナリスト、Paul Goode氏はコメントしている。2.5G版でもiPhoneユーザーはWebや電子メールの利用が多いことから、3G版ではさらにこのトレンドに拍車がかかりそうだ。