新登場した4機種。手前から、Z2320、X2650、X3650、X4650

レックスマーク インターナショナルは17日、インクジェット複合機4機種を28日に発売すると発表した。ラインナップは、無線LAN内蔵インクジェット複合機「Lexmark X4650 ワイヤレス・オールインワン」、フロントPCポート付き複合機「Lexmark X3650 カラーオールインワン」、複合機のエントリーモデル「Lexmark X2650 オールインワン・ステーション」、インクジェットプリンタ「Lexmark Z2320 カラー・ジェットプリンタ」。店頭想定価格は、X4650が1万4,800円、X3650が9,980円、X2650が8,980円、Z2320が5,980円。

会見では、レックスマーク インターナショナル 代表取締役社長 中西伸行氏が、プリンター市場動向を説明。プリンター機能のみを搭載したシングルファンクションタイプは年々下降傾向にあり、複合機は増加傾向にあるが、トータルの販売台数は650万台/前後とほぼ飽和状態。しかも金額ベースで見ると、販売価格の下落が響き、厳しい状況となっている。その中でレックスマークは、ユーザーニーズを把握し、そのセグメントに合う製品に絞って提供するとした。あわせて、そのセグメントごとに効果的にマーケティングを実行。パソコンベンダーやISPとともに、トータルソリューションの1つとして、アカデミックパックなどお求め安い価格で提供する。

市場動向を説明するレックスマーク インターナショナル 代表取締役社長 中西伸行氏

プリンターの出荷状況。プリンターのみのタイプ(黒線)が落ち込み、複合機(紫線)が伸びているが、全体で(黄色線)は横ばい傾向

2つのセグメントの注力して開発

"ホーム&スチューデント"と"ベーシックホーム"の各セグメントにあわせた製品開発を実施

注力するセグメントは、"ホーム&スチューデント"と"ベーシックホーム"の2つ。

"ホーム&スチューデント"は、小学生から高校生の子どもがいる家庭がターゲット。機能性を重視し、複数台のPCを使っているユーザーを想定している。プリントについては、雑誌のコピー、写真、Webサイトの印刷(クーポンなども含む)など、さまざまなものを週に数十枚印刷。ある程度の価格でもかまわないが、リーズナブルなものを望む傾向にある。このようなユーザー向けに提供するのがX4650とX3650になる。

"ベーシックホーム"は、大学生や単身者がターゲット。必要なときに必要なだけプリントし、単機能でも満足できるユーザーだ。Webサイト(お気に入りのページ)、レポート(Word、Excelなど)を簡単に印刷でき、1週間に10枚前後のプリントを行い、プリンターへは最小限の投資しかしない。このようなユーザーに対して提供するのが、X2650とZ2320となる。

全モデルとも、10分程度でドライバーをインストールできる専用インストーラーを同梱するほか、Internet ExplorerやMicrosoft Officeから簡単に印刷できるようにツールバーに対応するなど基本的な機能は充実している。

ホーム&スチューデント向けのX4650とX3650

X4650は無線LAN(IEEE802.11b/g)に対応したモデル。モノクロ25ppm、カラー18ppmの高速印刷が可能で、4色標準、オプションで6色に対応できる。X3650は業界初のフロントPCポートを採用。背面ポートにPCを接続したまま、前面のポートに接続したPCからでも印刷できる。モノクロ25ppm、カラー18ppmの高速印刷に対応している。  両モデルとも有機ELディスプレイを採用し、操作性を向上させている。また、PictBridgeやUSBフラッシュメモリー、各種メモリーカードに対応。ダイレクトにプリントできる。

フラッグシップモデルX4650。無線LANに対応している

フロントにUSBポートを持つX3650

X4650 X3650
印刷方式 サーマルインクジェット
最高解像度 4,800×1,200dpi
印刷速度(モノクロ/カラー ドラフトモード利用) 25/18ppm
最大印刷幅 203.2mm(レターサイズ)
用紙サイズ A5、B5、A5、A6、ハガキ、L、L2、レター、リーガル、バナー(A4)、封筒(長形3・4・40号、角形3・4・5・6号)、ユーザー定義サイズ(PC経由)
対応用紙種類 普通紙、ハガキ、ラベル紙、封筒、バナー、グリーティングカード、インクジェット専用紙(フォト用紙/光沢紙/コート紙/OHPフィルム/アイロンプリント紙)
給紙方式 自動
給紙枚数 普通紙100枚、フォト用紙/光沢紙25枚、ハガキ30枚、封筒10枚、グリーティングカード25枚、OHPフィルム50枚、ラベル用紙25枚
インタフェース USB2.0 High Speed
サイズ(トレイ収納時) 459×331×175mm 459×317.5×175mm
重量 約5.3kg 約5.1kg
対応OS Windows XP/XP Professional x64、Vista、2000(5.00.2195以上)、Vista x64、Mac OS X(10.3.9 PowerPC)、OS X(10.4.4~10.5.x Intel、PowerPC)
スキャナタイプ フラットベッドCIS
スキャナ解像度 光学600×1,200dpi
スキャナ階調 カラー36bit入力/24bit出力、モノクロ12bit入力/8bit出力、文字・線画1bit(2値)
最大スキャン範囲 216×297mm
コピーモード カラー、モノクロ
コピー拡大/縮小 25~400%(PC経由)
そのほか IEEE802.11b/g、有機ELディスプレイ フロントPCポート、有機ELディスプレイ

ホーム向けのベーシックモデルX2650とZ2320

X2650はプリント、コピー、スキャナ機能を持つエントリーモデル。サイズは432×312×175mm(トレイ収納時)。36ビットカラー入力スキャン、ワンタッチコピーボタン、1桁表示のディスプレイなど、複合機として必要な機能をサポートしている。Z2320は、プリント機能のみを持つシンプルなモデル。サイズは432×215×125mm(トレイ収納時)とコンパクト。両モデルとも、印刷速度はモノクロ22ppm、カラー16ppmで、4色標準、オプションで6色印刷に対応する。

複合機のエントリーモデルX2650

プリンター機能のみに特化したZ2320

X2650 Z2320
印刷方式 サーマルインクジェット
最高解像度 4,800×1,200dpi
印刷速度(モノクロ/カラー ドラフトモード利用) 22/16ppm
最大印刷幅 203.2mm(レターサイズ)
用紙サイズ A5、B5、A5、A6、ハガキ、L、L2、レター、リーガル、バナー(A4)、封筒(長形3・4・40号、角形3・4・5・6号)、ユーザー定義サイズ(PC経由)
対応用紙種類 普通紙、ハガキ、ラベル紙、封筒、バナー、グリーティングカード、インクジェット専用紙(フォト用紙/光沢紙/コート紙/OHPフィルム/アイロンプリント紙)
給紙方式 自動
給紙枚数 普通紙100枚、フォト用紙/光沢紙25枚、ハガキ30枚、封筒10枚、グリーティングカード25枚、OHPフィルム50枚、ラベル用紙25枚
インタフェース USB2.0 Full Speed
サイズ 432×312×175mm(トレイ収納時)
重量 約4.8kg 約2.4kg
対応OS Windows XP/XP Professional x64、Vista、2000(5.00.2195以上)、Vista x64、Mac OS X(10.3.9 PowerPC)、OS X(10.4.4~10.5.x Intel、PowerPC)
スキャナタイプ フラットベッドCIS -
スキャナ解像度 光学600×1200dpi -
スキャナ階調 カラー36bit入力/24bit出力、モノクロ12bit入力/8bit出力、文字・線画1bit(2値) -
最大スキャン範囲 216×297mm -
コピーモード カラー、モノクロ -
コピー拡大/縮小 25-400%(PC経由) -
そのほか 1桁表示ディスプレイ -