Bansheeプロジェクトは10日 (米国時間)、マルチメディアプレイヤー「Banshee 1.0」をリリースした。動作環境はGtk# 2.10以降とMono 1.2.2以降がインストールされたLinux、11日時点ではopenSUSEとForesight、Ubuntu、Fedora、Debianの各ディストリビューションに対応したバイナリパッケージが公開されている。

Bansheeは、GTK# / Monoをベースに開発された、GNOMEデスクトップ向けマルチメディアプレイヤー。マルチメディアフレームワーク「GStreamer」を使用、MP3やAACなどffmpegライブラリがサポートするサウンド / ビデオファイルを再生できる。音楽CDからの楽曲のインポートとエンコード、市販のオーディオプレイヤー (MTP / iPod / マスストレージデバイス、iPhoneおよびiPod touchは非対応) との同期、サウンドライブラリの管理や音楽CDの作成など、いわゆるジュークボックスソフトとしての活用が可能。

現時点ではLinux版のみ公開されているが、BansheeプロジェクトではWindows版とMac OS X版のサポートも計画中。GnomeとMonoプロジェクトの創設者として知られるMiguel de Icaza氏のブログによれば、月内にもWindows版を追加リリースし、あわせてVisual Studio用プラグイン開発テンプレートの提供を開始するとのこと。