松下電器産業は5日、ICレコーダーの新製品「RR-QR280-H」を発表した。発売は、6月20日で、価格はオープン。市場価格は8,000円前後と予想される。

低価格ながらズームマイクを備えるICレコーダー「RR-QR280-H」

同製品は、ズームマイクを搭載しながらも、低価格を実現したICレコーダー。モノラルモデルだが、2本のマイクが内蔵されており、その2本のマイクからの音を本体内で処理し、ねらった方向からの音のみを強調するという仕組み。外付けのマイクやを持ち歩かなくても、聞き取りやすい音での録音が可能だ。

搭載されているメモリーは256MB。録音型式は同社独自のTRC(トリプルレイトコーダー)を採用している。TRCは、人の声の特徴的なデータのみを抽出し、それ以外のノイズなどの成分を抑えることで圧縮率を上げる方式。HQモードで約39時間、PQモードで約78時間10分、SPモードでは約167時間40分の録音が可能だ。

USB端子は装備していない。なお、録音件数は、5つあるフォルダーに各99件ずつ、最大で495件までとなっている。また、ファイルにパスワードを設定するセキュリティ機能も搭載。パスワードは数字4桁で、正しい入力が行われないと、そのファイルが再生されなくなるというもの。

再生時には、5段階のスピードコントロールや、ノイズを抑えるためのイコライザーなども使用可能。また、スピーカーも搭載しており、最大出力は0.27W。

電源は、単4電池×2。HQモードでは約21時間、他のモードでは約30時間の連続録音が可能だ。また、連続再生時間は、HQモードで約12時間、他のモードでは約15時間となっている。