ソニーは28日、スピーカーシステム「Sountina」(サウンティーナ/NSA-PF1)を発表した。発売は6月20日で、価格は105万円。

インテリア性も高い「サウンティーナ」。有機ガラス管による、バーチカルサウンドにより、360°に拡がるクリアなサウンドを実現する。

同製品は、全体的には上部がガラスで下がアルミ製のポールのような形状をした一種のアクティブスピーカー。高さは1845mm。バスレフ型の3way構成を採っているが、ミッドレンジとウーファーは、それぞれ7cm径と13cm径のコーン型ユニットが採用されており、普通にアルミの本体部分の上下にマウントされている(アルミの本体部には、S-Masterデジタルアンプが搭載されている)。ところが、トゥイーターは、振動板を振動させるという一般的な方式は採っておらず、1mほどの長さの有機ガラス管全体を振動させる新駆動方式「バーチカルサウンドテクノロジー」を採用(ガラス管は、その下に上向きに配置されるミッドレンジの共鳴間としても機能する)している。バーティカルドライブテクノロジーは、管の下に設置された、独立して動作する複数の加振機によって、管全体を均等に振動させるというもの。立ち上がりが早くクリアなサウンドと、距離が離れたところで聞いた場合でも、音の減衰が少ないのが特徴となっている。

入力は、2chアナログと光 / 同軸デジタルがそれぞれ1系統。同製品は、1本だけで使用するもので、入力されたステレオサウンドから、ステレオでもモノラルでもない「サークルサウンドステージ」という、360°に拡がる音場空間を作り出す。

ガラス管部分には色(ブルー、アンバー、パープル)の切り替えや明るさの調節も可能なイルミネーションも組み込まれており、オーディオとしてだけでなく、インテリア性も高い。同社によると、サウンティーナは、一般のオーディオファンだけでなく、ホテルのロビーやレストランといった、ある程度の広さを持つ公共空間の音響用としても適しているとのことで、サウンティーナという名前も、人が集う噴水の周りのような空間をイメージし、「sound」+「fountain」(の女性形)から付けられているとのことだ。