電気通信事業者協会(TCA)は9日、3月の携帯電話・PHS契約数を発表した。ソフトバンクモバイルが12カ月連続の純増数首位を獲得。丸1年間にわたって好調を維持した。音声サービス開始後1カ月がたったイー・モバイルも9万件以上の新規契約を獲得している。KDDIはツーカーのサービス終了に伴い、初めての純減となっている。

春商戦のピークだった先月に比べると伸び率は鈍化しており、携帯電話全体の累計では26万2,700契約増の1億298万7,200契約。ソフトバンクは19万2,900増を確保。2位はNTTドコモで、96,000増。3位はイー・モバイル92,400増、4位はKDDIで、auは11万5,400増だったものの、サービスが終了したツーカーの23万4,100減が響き、合計11万8,700減だった。これでツーカーの契約数はゼロとなった。なお、ドコモの2in1契約は12,600契約増で累計25万3,000契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 96,000 53,483,700
KDDI(au・ツーカー) -118,700 30,220,500
ソフトバンクモバイル 192,900 18,779,100
イー・モバイル 92,400 503,900
携帯電話総計 262,700 102,987,200

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 12,100
KDDI(au・ツーカー) -235,800 5,000
ソフトバンクモバイル -24,300 1,000
イー・モバイル 1,900 -

PHSでは、ウィルコムが12,600減と低調。3月から同キャリア間の音声定額を開始し、より高速なデータ定額を提供するイー・モバイルの影響を受けたものと推測できる。PHS全体では460万2,700契約だった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -12,600 4,602,700
PHS総計 -12,600 4,602,700