幅広い撮影に対応する万能レンズ

搭載するレンズは、35判換算で28~400mm相当のフジノン光学式14.3倍ズームレンズ。光学式14.3倍ズームレンズとして考えると、レンズは十分コンパクトだ。広角から望遠まで、幅広い画角をフォローしてくれるので、一眼レフに比べて荷物はずいぶん減らすことができそうだ。

ただ、比較的広角で撮影した際、周辺部分で色のにじみが発生するようだ。それも遠景で、解像力がいっぱいになるあたりは像の流れも発生する。そのあたりもアタマに入れて撮影するといいだろう。

最短撮影距離は、標準時で約50cm~∞(広角)、約2.5m~∞(望遠)とちょっと長め。被写体に近づいて撮影するには、マクロモードやスーパーマクロモード(広角端のみ)に切り替えて使用する。広角端のみに限られてしまうが、スーパーマクロの撮影範囲は約1cm~1mで、カメラ自体の影が写り込んでしまうほど近くに寄ることができる。通常のマクロモードでも、広角から望遠までかなり近く寄ることができたので、花マクロなどマクロ撮影を楽しみたいユーザーの期待もきちんと応えてくれるはずだ。

花形レンズフードはPLフィルターのリングを回すための窓を備える

手動ポップアップ式CCD調光による内蔵フラッシュを備える

レンズはワイド端。解放値はF2.8。左側面には連写ボタンやブレ防止ボタンを備える

レンズをテレ端にした。400mm相当とはいってもそれほど長くはならない。開放値はF5.3

ワイド端28mm相当の画角
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE(F8、1/280秒) / ISO 100 / WB:オート / PROVIA / Dレンジ:100%
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テレ端400mm相当の画角
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE(F8、1/180秒) / ISO 100 / WB:オート / PROVIA / Dレンジ:100%
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ワイド端。周辺ではタイルの上側に緑、下側に紫の色にじみが発生した
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE、-0.3EV補正(F5.6、1/800秒) / ISO 100 / WB:オート / PROVIA/Dレンジ:100%
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スーパーマクロモードはワイド端のみ使用できる。広角端以外で設定すると、左端にズームインジゲータと"↓"が表示される

スーパーマクロモードでは1cmの近接撮影が可能になる。これはちょっとすごい

通常撮影のワイド端で寄れるところまで寄って撮影
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE(F4、1/25秒) / ISO 800 / WB:オート / PROVIA / Dレンジ:100%
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マクロモード撮影のワイド端でできるだけ寄って撮影
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE(F4、1/25秒) / ISO 800 / WB:オート / PROVIA / Dレンジ:100%
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スーパーマクロモード撮影での撮影
11M(3840×2880)+Fine / 7.1mm(28mm相当) / 絞り優先AE(F4、1/15秒) / ISO 800 / WB:オート / PROVIA / Dレンジ:100%
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