BD Touchアプリを使ってiPhone上で再生中のBlu-rayディスクをカタログ化

米NetBlenderは4月10日 (現地時間)、Blu-rayディスクとiPhone/ iPod touchの双方向コミュニケーションを実現する「BD Touch」という技術を発表した。ビデオ、オーディオ、テキスト、プレーヤー操作のコマンドなどを転送できる。iPhone/ iPod touchの開発者コミュニティ向けにBD Touch SDKを用意しており、同日より登録を受け付けている。

BD Touchは、Blu-rayのProfile 2.0で追加されたBD LiveをサポートするBlu-rayプレーヤーと無線LAN機能を備えたiPhone/ iPod touchを結ぶ技術だ。iPhone/ iPod touchのユーザーインタフェイス、3Dセンサー、iPhoneのロケーション機能などを利用した双方向的なコミュニケーションが可能になる。NetBlenderでは以下のような機能例を紹介している。

  • Blu-rayディスクのメニューからiPhoneに映画などのデジタルコピーをパブリッシュ

  • Blu-rayディスクをカタログ化し、おすすめを提示

  • レンタル・キューのアップデートと管理

  • 映画の再生に合わせて、映画に関する詳細な情報やトリビアを表示

  • ファン・コミュニティで生成されたコンテンツを、ディスクと同期して表示

BD Touch SDKを利用することで、Appleが6月に開始する予定のApp Storeで配信できるiPhone/ iPod touch用のソフトウエアを、Mac上で開発できるという。SDKは2種類。「Connect SDK」にはBD LiveをサポートするBlu-rayディスクとiPhone/ iPod touch間でデータの送受信を実現するための仕様やセキュリティフレームワークが含まれる。もう1つの「Premiere Blend/In SDK」は、BD Touchの機能を用いたカスタマイズソリューションが可能になる拡張開発キットで、スタジオやソフトウエア会社などが対象となる。Blu-rayディスクと"複数"のiPhone/ iPod touchの同時接続、iPhone/ iPod touchで収集された3Dモーション情報の活用など機能の幅が広がるほか、テストツールやNetBlenderによるサポートが含まれる。

Blu-rayディスク作成では、NetBlenderが提供するオーサリングツール「DoStudio BD Authoring Edition」を用いてポイント&クリックでBD Touchの機能をディスクに追加できる。BD TouchフレームワークはDoStudioに根づいており、BD Touchアプリケーションをプラグインとしてインポートすることでより安全な環境を実現できるという。