ソニーは8日、BD(ブルーレイディスク)レコーダーの新モデル「BDZ-A70」「BDZ-T90」を発表した。発売は4月30日を予定しており、価格はオープン。市場価格は両モデルとも17万円前後と予想される。

ウォークマン「NW-A820」シリーズにコピーワンスコンテンツの転送が可能となった「BDZ-A70」

500GBのHDDを内蔵し、最大で166時間、ハイビジョン録画が可能な「BDZ-T90」

BDZ-A70は、従来機に搭載されていた「おでかけ・おかえり転送」を、さらに使いやすくしたモデル。おでかけ・おかえり転送は、レコーダーのHDDに録画された映像コンテンツを、ポータブル機器に転送する機能。 また、一度ポータブル機器に転送した「一回だけ録画可能」なコンテンツをレコーダーで見たいといった場合に、ポータブル機器からレコーダー側へ再転送すれば、もとの解像度で視聴できる。なお同社によると、ダビング10適用以降は、ポータブル機器に転送しても、ダビング可能回数が残っている場合には、本体側での視聴が可能になるだろうとのことだ。

従来モデルの「BDZ-V9」では、録画したコンテンツを転送できるのはPSPのみだったが、BDZ-A70では、対応機種にウォークマン「NW-A820」シリーズが加わった。さらに、コピーフリーのコンテンツであれば、ウォークマンNW-A910/S710F/S610F/A800シリーズとNTT DoCoMoの携帯電話「FOMA 904i/905i/705iシリーズなどにも転送が可能だ。

また、使い勝手の面で進化しており、レコーダーのフロントパネルに装備された「ワンタッチ転送」ボタンを押すだけで転送が完了する。転送にかかる時間は、60分番組の場合で約2分。

BDZ-T90は、昨年11月に発売された「BDZ-T70」「BDZ-T50」の内蔵HDDの容量を500GBに増やしたモデル(BDZ-A70のHDDは320GB)。DRモードでは地上デジタル放送で約62時間、BS/CS110°デジタル放送で約44時間の録画が可能だ(BDZ-A70の場合、それぞれ約39時間/約28時間)。

両モデルとも、デジタル放送をそのまま記録するDRモードのほかに、MPEG-4-AVCでの記録にも対応(HDDとBDのみに対応。DVDには対応していない)。XR(15Mbps)/XSR(12Mbps)/SR(8Mbps)/LSR(6Mbps)の各モードで、ハイビジョン録画が可能だ。これ以下のモード、LR(4Mbps)/ER(2Mbps)ではSD画質での録画となる。

また、両モデルともデジタルWチューナーを搭載。キーワードやジャンルなどから自動予約録画を行う「x-おまかせ・まる録」や、放送中や録画した番組に再生中にその番組の内容からキーワードを選定できる「気になる検索」機能なども装備される。HDMI端子は、次世代オーディオフォーマットのロスレス伝送に対応するほか、x.v.Color にも対応する。もちろん、ブラビアリンクも使用可能だ。なお、DTCP-IP仕様のDLNAサーバー機能である「ソニールームリンク」は、BDZ-A70にのみ搭載される。