パーティション分割を確認する

HD革命/DISK Mirror Ver.2は、最初にシステム領域を含む内蔵ハードディスク全体をUSB HDDにコピーする。コピー終了後は、システム領域以外のパーティションのみ同期を行う(物理的に異なるHDDに対しては同期は行えない)。ここでお気づきの方もいるかも知れないが、1台HDDをパーティションで区切らずに利用している場合もある。このような場合では、HD革命/DISK Mirror Ver.2はどうのような同期をとるのか? 実は、設定しない限り、同期が行われないのである。

最近のメーカ製のPCではあらかじめ、パーティション分割がされているPCが増えてきた。これは、システム領域とデータ領域を分割することで、HDD障害などの被害を最小限に留めることなどが目的である。システム領域は、HDDの論理障害などが発生しやすい。HDD全体の物理的障害でなければ、データ領域は、システム領域に障害が発生しても読み書きができ、データを失う可能性が少ない。

HD革命/DISK Mirror Ver.2には、同社のHD革命/ Partition Liteが付属している。もし、現在、HDDのパーティション分割をしていないのであれば、インストールの前にパーティションの分割をしておこう。分割の目安であるが、単純なのは半分に分ける方法であろう。システム領域は30GBから40GB程度あれば、たいていの場合には十分となる(ゲームや非常に多くのアプリケーションをインストールするような場合には、当然であるが、さらに確保する必要がある)。HDD全体の容量を勘案しつつ適切に設定してほしい。

しかし、現在、HDDの80%以上を使用している場合などは、パーティション分割をするのが難しいだろう。このタイミングで、HDDの容量アップなどを検討すべきである。保存したデータが多々あるのであれば、一度、バックアップを取り、保存データを削除してから、パーティション分割を行うことも可能であるが、手間と時間がかかるので注意してほしい。さて、パーティション分割が無事にできたとしたら、やっておきたいことがある。Windowsでは、ユーザーの作成したデータは、たいていがマイドキュメントフォルダに保存される。そこで、マイドキュメントフォルダを分割したDドライブに設定しよう。デフォルトでは、

Windows XPの場合:C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents
Windows Vistaの場合:C:\Users\ユーザー名\My Documents

Windows XPでは、スタートメニューの[マイドキュメント]を右クリックして、[プロパティ]を表示する。[移動]ボタンを押してDドライブを指定するだけである。Windows Vistaでは、C:\Users以下の個々のフォルダに対し、この操作する必要があるので、若干手間がかかるだろう。

マイドキュメントの変更

[ドキュメントの移動]ダイアログボックスが表示され、これまで保存されていたデータが、自動的に移動される。標準の設定に戻すには、[プロパティ]で[標準に戻す]をクリックするだけだ。