Monoプロジェクトは13日 (米国時間)、Microsoft .NET互換の開発フレームワーク / ランタイム環境「Mono 1.9」をリリースした。同プロジェクトのWebサイトでは、LinuxとWindows、Mac OS Xに対応したバイナリパッケージの配布を開始している。

今回のリリースは、次期メジャーバージョンであるv2.x系の公開を前にした、バージョン1.2.x系列のメインテナンスが主な目的。MS .NET 3.5 APIの仕様変更に応じ、Core LINQライブラリがアップデートされたほか、プログラムの問題点を検出するツール「Gendarme」が新たに追加された。C#コンパイラのデフォルトモードがC# 3.0に変更、Silverlightのサポートがデフォルトで有効になるなど、設定の見直しも行われている。

Mac OS X用バックエンドは大幅に機能が向上、Windows.Formsを利用したアプリケーションがネイティブな描画モードで動作するようになった。X11用ドライバは引き続きサポートされるが、環境変数を設定しないかぎり有効にならない。