ボーズは新開発されたミュージシャン向けのサウンドシステム「L1 model I system」を4月1日に発売する。

L1 model I systemはラインスピーカ「L1」、パワースタンド「PS1」、ベースモジュール「B1」などで構成される楽器用PAシステム。一般のPAシステムではアンプ、モニタースピーカ、観客に向けたメインスピーカでシステムを構成しているのに対し、L1 model I systemは1セットで楽器用アンプ、モニタースピーカ、メインスピーカとして機能する。ギター、ベース、キーボード、マイクなど楽器や機材の特性に合わせて音色を最適化する独自の「ToneMatch」プリセットを約100種類内蔵。楽器が本来持っている音色を、より忠実に、簡単に再現できる。ミュージシャンが自分自身でサウンドをコントロールでき、またセッティングや持ち運びが簡単なのも特徴だ。

移動やセッティングも手軽にできるボーズのPAシステム「L1 model I systemシングルベースパッケージ」

入力系統の拡張やエフェクトを搭載したオプション・プロセッシングユニット「T1 ToneMatch audio engine」

「L1」は演奏者の後方に配置することで、演奏者は意図したとおりの音が出ているか確認でき、観客は演奏者の位置から自然に音が聞こえてくるというスピーカ。5.7cm口径のドライバユニットを縦一列に24個マウントしたラインアレイスピーカとなっており、一般的なスピーカに比べて距離減衰が少ないため、1セットで400~500人クラスの会場まで対応できる。

「PS1」はL1スピーカを装着できるアンプ内蔵のパワースタンド。「B1」は13cmウーファを2基内蔵したサブウーファ。

L1 model I systemはセットパッケージで販売され、L1+PS1が含まれる「L1 model I systemベーシックパッケージ」は標準価格210,000円、L1+PS1+B1が含まれる「L1 model I systemシングルベースパッケージ」は248,850円、L1+PS1+2台のB1が含まれる「L1 model I systemダブルベースパッケージ」は287,700円。B1は単体販売も行われ、38,850円。

また、オプションとして入力系統の拡張や、リバーブやディレイといった空間系エフェクトを搭載したプロセッシングユニット「T1 ToneMatch audio engine」も用意されている。L1本体やマイクスタンドへ取り付けることができ、ToneMatch presetのライブラリを搭載している。簡単なボタン操作で楽器に合わせてプリセットを呼び出したりエフェクトを使うことが可能だ。価格は78,225円。