シグマは、米国・ラスベガスで31日(現地時間)より開催されている「PMA 08」に、新モデルの大口径超望遠ズームレンズ「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」と手ブレ補正(OS)を搭載した「APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM」、「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」、「18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM」を発表した。併せて、従来モデルの対応マウント拡張を行ない、参考出品した。

APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG

専用設計の400-1000mm F5.6 アタッチメント

今回参考出品で発表された7機種のうち、「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」は発売が決定しており、キヤノン用が4月、シグマ用とニコン用が6月に発売が予定されている。価格は250万円(税別)。そのほか機種の発売日、価格は未定となっている。

大口径200~500mm F2.8 超望遠ズームレンズ

「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」は、焦点距離200~500mmのズーム全域でF2.8の明るさを可能にした大口径超望遠ズームレンズ。天体写真やポートレート、野鳥、スポーツ撮影などで今までにない表現が可能としている。ズーミングとAF駆動用にLi-ionバッテリーパックBP-21をレンズ本体内に収納。連続可動時間は1時間程度を確保している(β機)。また、専用設計の400-1000mm F5.6 アタッチメントを装着すると、焦点距離400~1000mm F5.6の超望遠ズームレンズとして使用できる。オートフォーカス撮影も可能。レンズ後部にはLCD パネルを備え、撮影距離と焦点距離を表示する。

主な仕様は、2種類の特殊低分散ガラス4枚を含む13群17枚、絞り羽根枚数は9枚。最小絞りF22。フィルターはφ72mmの後部差し込み式を採用。最短撮影距離200~500cm、最大倍率は1:7.7。サイズはφ236.5×726mm(フード含む)、重さ15,700g。専用ハードケース、専用ストラップ、400-1000mm F5.6 アタッチメント、バッテリーチャージャーBC-21、バッテリーパックBP-21が付属する。

手ブレ補正機構を搭載したズームレンズ

「APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM」と「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」、「18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM」は、超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)と手ブレ補正機構OS(Optical Stabilizer)を搭載した新設計の望遠ズームレンズ。約4段分の手ブレ軽減効果を発揮するという。対応マウントは、シグマ用、キヤノン用、ニコン用、ペンタックス用、ソニー用だが、ペンタックス用、ソニー用は手ブレ補正機構を搭載せず、超音波モーターに対応していないボディに装着するとマニュアルフォーカスのみの作動になる。

「APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM」のレンズ構成は、特殊低分散ガラス3枚を含む15群21枚、絞り羽根枚数は9枚。最小絞り値はF22。最短撮影距離は150cm、最大倍率は1:4.2。フィルター径はφ77mm。フォーカシングによる収差変動の少ないリアフォーカス方式を採用。サイズはφ92.5×203.5mm、重さ1,750g。丸形フード、ショルダーストラップ、三脚座が付属する。

「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」のレンズ構成は、特殊低分散ガラス3枚を含む15群21枚、絞り羽根枚数は9枚。最小絞り値はF22。最短撮影距離は220cm、最大倍率は1:5.2。フィルター径はφ86mm。フォーカシングはリアフォーカス方式。サイズはφ94.7×252mm、重さ1,910g。丸形フード、ショルダーストラップ、三脚座が付属する。

「18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM」は特殊低分散ガラス1枚、グラスモールド非球面レンズ1枚、ハイブリット非球面レンズ2枚を採用し、諸収差を補正。フレアやゴーストの発生を防ぐスーパーマルチレイヤーコートを採用。サイズはφ74×88.5mm。最短撮影距離35cm、最大倍率1:3.8。

APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM

APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM

18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM

従来モデルにペンタックス用、ソニー用、フォーサーズ用を追加

デジタル対応ズームレンズ「APO 70-200mm F2.8II EX DG MACRO HSM」にペンタックス用、ソニー用、フォーサーズ用を、デジタル専用ズームレンズ「APO 50-150mm F2.8II EX DC HSM」にペンタックス用、ソニー用が追加された。両モデルとも2007年12月に発表された大口径ズームレンズで、ともに超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)を搭載する。シグマ用、キヤノン用、ニコン用は発売済み。価格はAPO 70-200mm F2.8IIが14万2,900円(税別)、APO 50-150mm F2.8IIが10万9,600円(税別)を予定している。

また、デジタル専用の広角ズームレンズ「10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM」のフォーサーズ用を出品した。シグマ用、キヤノン用、ニコン用、ペンタックス用、ソニー用は発売済み。フォーサーズマウントに装着すると、焦点距離20~40mm相当の画角が得られる。価格は7万9,500円(税別)の予定。

APO 70-200mm F2.8II EX DG MCRO HSM

APO 50-150mm F2.8II EX DC HSM

M10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM