ペンタックスは、ファミリーユーザーや入門者向けとしてデジタル一眼レフカメラ「K200D」を2月下旬に発売する。推定市場価格は9万円前後。また、レンズ「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II」とのセット販売も行なわれ、こちらは10万円前後。

K200D + smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II

「K200D」はエントリー向けの一眼レフだが、単純な「K100D」の後継機ではなく、評価の高かった「K10D」の画質や性能と、K100Dの使いやすさを組み合わせたカメラと位置づけている。また、現行モデルの「K100D Super」は流通在庫がなくなり次第、販売終了となる。

K200Dの撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.7mm)の有効1020万画素CCD。撮像感度はISO100~1600で、オートも可能になっている。ペンタックス独自のボディ内手ブレ補正機構「SR (Shake Reduction)」を備え、シャッタースビード換算で2.5~4段分に相当する補正効果が得られる。

ゴミの写り込みに対しては、撮像面(ローパスフィルター)にコーティングを施すとともに、手ブレ補正機SRを利用し、振動によりゴミをふるい落とす機構を備えている。また、シャッターボタンやレバーなど、60カ所にシーリングを施し、防塵・防滴性能を高めている。

フォーカスポイントは全11点(中央9点はクロスタイプ)を採用。ファインダーは軽量なペンタミラー方式を採用。像倍率は0.85倍、視野率約96%となる。液晶モニターは視野角約160°、約23万画素の2.7型。ライブビュー機能は装備しない。

カメラ任せで撮影できる「オートピクチャーモード」は、自動でシーンを判断するペンタックス独自のもの。また、K10DやK20D同様にSv(感度優先AE)モードを装備する。また、K100Dの特長のひとつであった単3形電池電源はK200Dにも受け継がれた。単3形の乾電池(リチウム・アルカリ)や充電池(ニッケル水素)4本で使用できる。

また、オプションとしてバッテリーグリップ「D-BG3」(1万5,750円)も新たに用意される。K200D同様の防塵・防滴設計はもちろん、こちらにも単三形電池を4本入れられ、撮影可能枚数を大幅に伸ばすことが可能になっている。

そのほかの主な仕様は以下のとおり。ペンタックスバヨネットKAF2マウント、TTL開放16分割測光、電子制御縦走りフォーカルプレーンシャッター、シャッター速度:1/4000~30秒、連続撮影:約2.8コマ/秒で4コマまで(JPEG・RAW)、内蔵ストロボ:ガイドナンバー約13(ISO100・m)、記録メディア:SD・SDHCメモリーカード、サイズ:133.5(W)×95(H)×74(D)mm、重量:約630g(本体のみ)。

正面

背面

上面

右面

左面

オプションのバッテリーグリップ「D-BG3」

「D-BG3」をK200Dに装着したところ

使われている1020万画素のCCD

画像処理エンジン"PRIME(PENTAX Real Image Engine)"