Mozilla Foundation, JavaScript Evangelist, John Resig氏は17日(米国時間)、ECMAScript 4実装状況の調査結果を報告した。調査対象はECMAScript 4の参照実装にはじまりMbedthis、Futhark、Rhino、Spidermonkey、Tamarinの6つ。当然、もっとも実装している機能が多いのは当然ながらECMAテクニカルグループによって実装されているECMAScript 4参照実装だ。

2008年11月7日現在のECMAScript 4実装状況 - John Resig氏のブログより抜粋

実装されている内容は実装系ごとに異なるが、実装している機能の数でみた場合、MbedthisとTamarinが全体の25%以上を実装している。AdobeからMozillaに寄贈されたコードをベースにしているTamarinの実装率が25%を超えている点は興味深い。

もちろん現在の実装はどれもECMAScript 4機能に関してはバグも多いし、実用的に使うといったレベルのものではない。しかし実装状況が見えてくるのは興味深いことだ。ECMAScript 4実装系が実務レベルのアプリケーション開発に登場するのはそう遠くない時期になるかもしれない。