必要な機能を後から追加できる「ブラビアリンク」

デジタル通信により、置き場所や向きを気にせず使える「おき楽リモコン」が秀逸だ。リモコンのボタン数はかなり少ない部類に入るが、それでいて不足は感じない。むしろ「ブラビアリンク」の基本的な操作ボタンがすべて揃っているので、ワンタッチ操作が快適でとても使いやすい(写真4-1)。例えば、テレビ再生でよく使う「リプレイ」(15秒前にさかのぼって再生)や「見て録」(視聴中の番組録画)、「予約」(写真4-2)、「見る」(写真4-3)といったボタンが揃っているので、一般的な使う機能はほとんどワンタッチで呼び出せる。また、シアターボタンを使えば、テレビの画質切り替えとホームシアター機器への音声の切り替えをまとめて行ってくれるので、まさにワンタッチで映画鑑賞のための準備が整ってしまう(写真4-4)。操作メニューによる機器操作も可能だが、これらのワンタッチ操作の方が「HDMIリンク」の快適操作に適した操作と思える。

そして、「ブラビアリンク」対応機器もユニークで、HDDレコーダーや動画配信サイトの番組を視聴できるネットワークTVボックスなど、必要に応じて後から機能を追加できる仕組みだ。BDレコーダーやホームシアター機器との連係に加えて、これらの機器を用意することで、テレビのシステムアップを自由にデザインできるのはとても面白い。複数の機器を接続しても、テレビ側からシンプルに操作できる「HDMIリンク」のメリットを生かした新発想だと言える。

写真4-1:リモコンの「ブラビアリンク」機能ボタン

写真4-2:HDDレコーダー BRX-A250接続時の番組表

写真4-3:HDDレコーダー BRX-A250接続時の番組リスト

写真4-4:「シアターモード」の切り替え表示

こんな人におすすめ

自分の使い方に合わせて、必要な機器を取捨選択したいという人には大きな魅力になるだろう。ブラビアのラインナップも高画質モデルから、スタンダードモデル、そしてデザインやカラバリも充実しているので、オーダーメード感覚で自分だけのテレビを構築できる。また、ワンタッチ操作主体の操作性は、せっかちな人にもおすすめできる。

主な「ブラビアリンク」対応機器

写真4-5:ソニー ブラビア KDL-40X5000 市場価格 35万8,000円前後

写真4-6:ソニー HDDレコーダー BRX-A250 市場価格 5万円前後

写真4-7:ソニー ネットワークTVボックス BRX-NT1 市場価格 3万円前後

写真4-8:ソニー ブルーレイディスクプレーヤー BDZ-X90 市場価格 19万8,000円前後

写真4-9:ソニー シアタースタンドシステム RHT-G800 市場価格 11万円前後