Canonicalは1日(英国時間)、Linuxディストリビューション「Ubuntu 8.04」(コード名Hardy Heron)のα第1版をリリースした。配布用のディスクイメージには、x86とAMD64に対応した「Desktop CD」と、x86とAMD64のほかSPARCにも対応した「Server install CD」の2種類が用意される。

今回のリリースでは、X Window Systemを最新のX.Org 7.3に更新。ベースに使用されているDebian GNU/Linuxの成果も反映され、多くのパッケージがアップデートされている。デスクトップ環境にKDEを採用する「Kubuntu 8.04」、教育機関向けの「Edubuntu 8.04」など、パッケージ構成の異なる派生ディストリビューションのα第1版も同日公開されている。

Ubuntuプロジェクトでは、毎年4月と10月の6ヶ月サイクルで新バージョンをリリースする。コード名には、2007年4月リリースのUbuntu 7.04が「Feisty Fawn (勇敢な子ジカ)」、2007年10月リリースのUbuntu 7.10が「Gutsy Gibbon (元気なテナガザル)」のように、同じアルファベットから始まる形容詞と動物の名前の組み合わせが用いられる。丈夫なサギを意味するHardy Heronは、従来のパターンに従うと、2008年4月のリリースが見込まれる。