マザーボードメーカーである、ASUS、GIGABYTE、MSIの3社は22日、製造プロセス45nmのクアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX9650」(3GHz)を使ったオーバークロックのデモを東京・秋葉原で行った。22日には"神様"ことインテルの天野氏も姿を見せ、各社のオーバークロック機をチェックしていった。

オーバークロックユーザー向けに開発されたQX9650付属のCPUクーラーによる空冷でのチャレンジが今回のイベントのテーマとなっている

空冷で4.2GHzに到達しているのを見て、"神様"天野氏もご満悦の様子。45nmプロセスの製品にはかなりの自信を持っているようだ

今回のイベントは、ASUS、GIGABYTE、MSIといった大手マザーボードメーカーによる共同企画で、「BOX CPU付属のCPUクーラーを使ってオーバークロックの限界を探る」と銘打たれているとおり、Core 2 Extreme QX9650に付属するCPUクーラーによる"空冷"でのオーバークロックに挑戦したもの。マザーボードに備わっているオーバークロック機能を駆使することで、各社ともに4GHzの壁を難なくクリアしており、CPUのオーバークロック耐性だけでなく、QX9650に付属するCPUクーラーの冷却能力や各社のX38マザーボードのオーバークロック性能をアピールする絶好の機会となった。

各社のデモ機は11月22日より、「TWOTOP秋葉原本店」の店頭(ASUS)、「Antecショールーム」(GIGABYTE)、「TSUKUMO eX.」の6F(MSI)にそれぞれ設置されている。各デモ機の展示期間は明確にされていないが、Antecショールームによると「1カ月程度の展示を続ける」とのこと。興味のある方は、ぜひともチェックしてみてほしい。

ASUSのデモ機は、X38搭載の「Maximus Extreme」に、GeForce 8800GTXを組み合わせたハイエンド構成。4.2GHzでの安定動作を実現しているのがポイントで、各種ベンチマークの結果も表示されている。"Superπ"の104万桁のスコアはなんと11秒078!

Antecショールームに設置されているのがGIGABYTEのデモ機。今回、唯一DDR2メモリでの挑戦となったが、4GHzの壁はきっちりとクリアした。なお、ショールーム内では、3.67GHzにオーバークロックされた状態で展示されていた。

外観にこだわったのがMSI。"鹿威し(ししおどし)"などの水物が取り巻く環境となっているが、冷却はあくまでもCPUクーラーのみの空冷。常時オーバークロック状態での設置ではないが、デモでは、4.3GHzまでのオーバークロックに成功している