ASUSTeK Computerは13日、インテル P35 Expressチップセットを搭載したATXマザーボード「P5K PRO」を日本市場向けに発売することを発表した。価格はオープンだが予想実売価格は2万1,000円前後。発売は11月中旬の予定だが、すでに少量が出荷開始されている模様だ。

インテルP35 Express搭載マザー「P5K PRO」

P5K PROは、電力管理用チップEPU(Energy Processing Unit)や最大効率95%の高効率第3世代新8フェーズ電源回路を採用し、電力効率に配慮したマザーボード。EPUは、CPUへの電力供給量を正確かつ柔軟に変更することでCPUの消費電力量を抑えられるほか、電源回路のフェーズ数を自動で切り替える機能によって通常の電源回路では実現できないほど高効率な電力供給を実現しているという。また、リップル電圧や過電流を抑える効果もあり、オーバークロック時の安定性も高められる。これらの工夫によりCPUの消費電力を従来よりも低減できるとのことだ。

また、インテル P35 Expressチップセットが対応していないDDR2-1066 SDRAMに同社独自のSuper Memspeedテクノロジにより対応している。さらに、電圧とクロックを抑える低消費電力モードから電圧を上げてオーバークロックを行う性能優先モードまで、CPUの動作モードを4段階に変更できる自動制御ソフト「AI Gear 3」が同梱されるほか、バリをなくすなど従来よりも高品質なI/Oバックパネル「Q-Shield」を備える。

仕様は、対応ソケットがLGA775、対応FSBが1,333/1,066/800MHz、チップセットがインテル P35 Express+ICH9R。メモリスロットは4本で、最大8GBまでのPC2-8500/6400/5300 DDR2 SDRAMが装着可能だ。拡張スロットはPCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×2。HDDインタフェースはICH9RによりSerial ATA 4Gb/s×6とMarvell 88SE6102によるUltra ATA/133×1を備え、RAID 0/1/5/10が利用できる。その他の機能はMarvell Yukon 88E8056 1000Base-T LAN、Realtek Semiconductor ALC 883 8ch HD Audio、VIA VT6308PによるIEEE1394aなど。サイズは305×218mm。

PCI Express x16スロットは青色のスロットが16レーン、黒色のスロットは4レーンと1レーンの切り替えが可能。ATI CrossFireに対応する