Curlは30日(米国時間)、Curl Rich Internet Applicationプラットフォームのいくつかのコンポーネントをオープンソースコミュニティに提供していく計画を発表した。コンポーネントはApache License Version 2.0のもとで公開される見通し。さらに3つのプロジェクトを立ち上げ、オープンソース技術の支援を推進するとしている。

Curlはリッチインターネットアプリケーションの開発を目的として開発されたプログラミング言語およびWebブラウザプラグイン、ラインタイムプラットフォーム。1995年には開発がスタートし、現在のようにリッチインターネットアプリケーションという概念が広がる以前のかなり早い時期からRIAに注力していた。Webブラウザプラグインやランタイム実装はFlashやSilverlightと同様にソースコードが非公開とされていた。

今回の発表により、Curl周辺コンポーネントの一部がコミュニティに対して提供される。同時にサポートプロジェクトとして、(1)Web Services Development Kit (WSDK)、(2)Curl Data Kit (CDK)、(3)Curl Development Utilities (CDU)の3つのプロジェクトがSourceForgeにローンチされている。

同社がCurlの一部のコンポーネントをオープンソースソフトウェアとして公開する背景には、OSSとして提供することで開発プラットフォームの拡大と、開発コミュニティによるコンポーネントライブラリ開発の拡大という狙いがあるようだ。発表の中で「最初のステップ」という言い回しが使われていることから、今後さらにほかのコンポーネントもOSSとして提供される可能性がある。Webブラウザプラグインやランタイム実装をOSS化するかどうかについては触れられていない。今度はそのあたりが注目点になってきそうだ。