田平氏のテイストが満載の「お台場ランド」

お台場ランドのコンテンツはプロデューサーの田平氏が営業、企画、ディレクションまでを行ってきた。久恒氏が社内的なマネジメントを行い、企画も補助する。これにデザイナーとゲーム制作(Flash)担当の4名で運営されてきた。今月からは営業担当者も配置され、今後はより人員を増やす予定だという。

――ゲームはフジテレビ社内で作っているのですか?

田平氏 外注することもありますが、半々くらいです。
久恒氏 今後は制作については人員増強を図って、倍くらいにしたいと思っています。ゲームのディレクションについても、ある程度できる人を入れたい。

田平氏が描いたゲームイメージのラフ

アドバゲームの企画提案の段階では、田平氏がラフを描いてクライアントにゲーム内容を説明している。これをゲームに起こす際に、例えば「すごい勢いでボスざるが山から駆け下りてくる→怖い!」「ラーメンが画面下から現れる→おいしそう!」など、企画の意図を汲んだ"演出"までが求められる。

久恒氏は、現在のお台場ランドの世界観は田平氏のテイストに拠るところが大きく、これを崩さないことが重要と考えているが、田平氏のラフ画からそれを反映できる人を増やすことが課題になるという。Flashを使ってゲームを制作できるというだけでは、お台場ランドが求めるコンテンツを作ることはできないということだ。