オーディオテクニカは、デジタルワイヤレスサラウンドヘッドフォンシステム「ATH-DWL5000」を発表した。発売は11月22日で、価格は12万,750円。また、オプションとして増設用ヘッドフォン「ATH-DWL5000R」も用意しており、こちらは4万7,250円。
ATH-DWL5000は、2.4GHz帯を使用したデジタルワイヤレスヘッドフォンと、ドルビーデジタル/DTS/AAC/ドルビープロロジックIIのデコード機能、ドルビーヘッドフォン/ドルビーバーチャルスピーカー機能を搭載したトランスミッターを組み合わせたシステム。
デジタルワイヤレスサラウンドヘッドフォンには、ワイヤレス伝送/バーチャルサラウンド再生という部分に重点が置かれているモデルが多く、機能自体は便利だが、音質面で不満が残るというユーザーも多い。このATH-DWL5000は、デジタルワイヤレスサラウンドヘッドフォンでありながら、音質面を重視したモデル。ヘッドフォン部分はボビン巻きCCAWボイスコイルを採用した53mm径のドライバーユニットを搭載するなど、同社のオープンエアーヘッドフォンの最上位シリーズ「エアーダイナミックヘッドフォン」の流れを受け継いだもの。また、デジタルワイヤレス受信ユニットなどは、音質面の影響を考え、すべてヘッドバンド部に配置されている。
電源は付属のNI-MHによる充電式、またはアルカリ単三電池×2でNi-MHバッテリー使用時には、約6時間の連続再生が可能だ。
面白いことに、トランスミッター部分には、ドルビーヘッドフォンだけでなく、ドルビーバーチャルスピーカー機能も搭載されている。光×2/同軸×1/アナログ2ch×1/アナログ5.1ch×1の入力とアナログ2ch出力を1系統装備している。トランスミッターのライン出力を普通の2chのプリメインアンプやコンポなどのライン入力に接続することで、外付けのバーチャルサラウンドユニットとしても使用可能だ(ただし、ライン出力とデジタルワイヤレスヘッドフォンとは排他利用となる)。