日立製作所は23日、「Wooo UT」シリーズに「UT32-HV700」「UT37-XV700」「UT42-XV700」の3モデルを発表した。販売は、12月より順次開始する。価格はすべてオープン。
Wooo UTシリーズは、モニター部分とチューナーなどが搭載されるステーション部分とを分けたセパレートタイプのテレビ。モニター部は、最薄部では35mm、最厚部でも39mmという超薄型となっている。先日行われたCEATEC JAPAN 2007でも、薄型液晶テレビの試作モデルを展示したメーカーは多かったが、同社は、他社に先駆け、年内の発売を実現することとなる。
薄さだけではなく、レイアウトフリーというコンセプトを打ち出しているのもWooo UTのポイントだ。従来の液晶テレビでも、壁掛けに対応したモデルは多かったが、Wooo UTシリーズでは、その薄さを活かし、壁と一体となった設置が可能だ。壁掛け設置を行った場合、壁からモニターの背面までの距離は2cm、壁からモニター前面までの距離は約6cmとなる。また、ディスプレイの角度を変えられる壁掛け金具も用意される。さらに、フロアに設置するためのスタンドも用意される。これは、従来のテレビ台のように、壁に寄せて使うというものではなく、フロアの真ん中に置いて使うというスタイルだ。そのため、Wooo UTは、前面だけでなく、背面部分もデザイン処理されており、廃熱のためのスリットも、背面の上と下にわずかにあるだけとなっている。
ステーション部分に搭載されるチューナーは、地上アナログ×1と地上/BS/CS 110°デジタル×1の4台。ステーションは、iVポケットも装備される。ステーションとモニターとは、HDMIケーブルで接続するが、この部分を無線化するワイヤレスユニットも発売される。ワイヤレスユニットは、最大で約9mの距離までハイビジョン映像を伝送可能。4.2~4.8GHz帯の電波を使用する。ワイヤレスユニットの併用で、よりレイアウトフリーなテレビとして使うことが可能だ。ワイヤレスユニットの価格は9万円程度。
なお、最初に発売される32V型の「UT32-HV700」のみ1,366×768画素のハイビジョンモデルで、その他の2機種は1,920×1,080画素のフルハイビジョンモデルとなっている。
発売日価格などは表の通り。
型名 | サイズ | 発売日 | 推定市場価格 |
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UT32-HV700 | 32V | 12月中旬 | 23万円前後 |
UT37-XV700 | 37V | 2008年2月上旬 | 33万円前後 |
UT42-XV700 | 42V | 2008年4月上旬 | 43万円前後 |