iPodの発表のトップバッターはiPod shuffleだった。本体カラーが一新され、(PRODUCT) RED Special Editionが加わった。

RED Special Editionを含むiPod shuffleの新色

 

続いてiPod nanoだ。nanoは「最も人気のあるミュージックプレーヤー」(Jobs氏)であり、現在Appleが最も重視しているiPod製品と言えそうだ。最新モデルで同社は、ビデオ再生、より大きく見やすいディスプレイ、Cover Flow表示、ゲーム、ストレージの大容量化など、ユーザーからの要望を積極的に取り入れた。キャッチフレーズは「A little video for everyone」だ。スムースなビデオ再生やCover Flow表示など、スリムな本体からは想像できないような強力なパワーが訴求点。ディスプレイは対角2インチと小型だが、解像度が320×240ピクセルであるなど、従来のビデオiPodと同様の機能を備える。またメニュー操作でアルバムアートワークや写真などが右半分に表示される新ユーザーインタフェースが採用されている。

基調講演中にポケットから新iPod nano取り出し、そのコンパクトさをアピール

RED Editionaを含む新iPod nano 8GBモデルのカラーバリエーション

iPod nanoのディスプレイは対角2インチと小型だが、同2.5インチのビデオiPodのディスプレイと同じ解像度

アートワークや写真、設定情報などが右半分に表示される新ユーザーインタフェース

iTunes Storeで販売されているゲームもプレー可能に

サイズは69.8×52.3×6.5ミリで、重量が49.2グラム。従来モデルよりも体積、重量ともに若干増加したが、実際に触ってみるとすっぽりと手に収まるためか逆にコンパクトになったように感じる。

iPod nano用のアームバンド

Nike+iPodにも対応

iPodの製品ラインナップが豊富になると共に、オリジナルスタイルのiPodは、ビデオiPodや5G iPodなどの様々なニックネームで呼ばれ始めた。今回発表の新モデルでiPod nanoにもビデオ再生機能が追加され、呼び名の混乱を避けるためにオリジナルiPodは「iPod Classic」という名称になった。

従来のモデルが30GB(厚さ11ミリ)と80GB(同14ミリ)だったのに対して、iPod Classicは80GB(厚さ10.5ミリ)と160GB(同13.5ミリ)。容量倍増以上で、スリム化を果たした。素材がアルミニウムに変更された本体は、従来モデルよりも堅固になった印象を受ける。

オリジナルスタイルのiPodは名称がiPod classicに

アルミニウムを採用した落ち着きのあるデザイン

よりスリムな本体で、80GBの大容量を実現

最初のiPodは「ポケットに1000曲」だった。160GBのiPod classicはより小さなサイズで「ポケットに4万曲」だ