ソニーは、同社デジタルカメラ「サイバーショット(Cyber-shot)」シリーズの高性能モデルとして「DSC-H3」を9月14日に発売する。新開発の大口径カールツァイス「バリオ・テッサー」光学10倍ズームレンズ、顔検出機能「顔キメ」、光学式手ブレ補正機能などを搭載している。価格はオープンだが、推定市場価格は4万円前後。
「DSC-H3」は光学10倍ズームレンズを搭載しつつ、手のひらに収まるコンパクトなボディが特徴。一眼レフらしいデザインを採用し、安定性を重視してグリップ形状は自然に指をかけられるように設計。革シボと梨地の2トーン仕上げを施した。レンズ周りはアルマイトとメッキパーツのリングが2重で使われ、高性能感を演出する。モードダイヤルは一番レフカメラα100でも採用されたローレット仕上げ。撮影モードはプログラムAE以外にマニュアル露出が可能となっている。
手ブレ補正機構はレンズシフト式。望遠撮影で起きやすいブレに対処する。シャッターボタンを半押しした瞬間にシフトレンズが動き出す「撮影時モード」と、常にシフトレンズが動く「常時モード」の2つのモードが選択できる。また、最高でISO 3200の高感度撮影が可能であり、暗部での撮影や被写体ブレに効力を発揮する。また、前後に速く移動する被写体を撮影するための「アドバンストスポーツ撮影モード」には動体予測機能が追加され、オートフォーカスの精度を改善したという。
Tシリーズに搭載された「スマイルシャッター」は搭載していないが、顔検出機能「顔キメ」は採用した。最大8人までの顔を検出し、ピント、露出補正、フラッシュ調光、ホワイトバランス、顔の色を自動で調節する。また、「ハイビジョン出力機能」、BGM付きスライドショー生成機能「音フォト」なども備える。
撮像素子は有効810万画素の1/2.5型CCD。レンズは焦点距離6.3~63mm(35mm判換算38~380mm)のカールツァイス「バリオ・テッサー」光学10倍ズームを搭載する。最短撮影距離はマクロ撮影時で2(W)~90(T)cmとなる。液晶モニターは11.5万画素2.5型。内蔵メモリーを約31MB搭載し、約330枚(CIPA規格)の撮影が可能。サイズは106(W)×68.5(H)×47.5(D)mm(突起物を除く)。重量は本体のみで264g。カラーはブラック、シルバーの2色が用意される。
またオプションも豊富で、してテレコンバージョンレンズ「VCL-DH1758」(15,750円)、ワイドコンバージョンレンズ「VCL-DH0758」(15,750円)、クローズアップレンズ「VCL-M3358」(8,400円)などが用意されている。