--MicroStrategyの基本姿勢は

当社はBIのプラットフォームを、部門ベースの水準から、数百 - 数千ユーザーのエンタープライズ向けまでに提供しており、確実にユニークな地位を築いている。BIのもたらす価値、メリットについて、理解され、受け入れられていると考えている。BI製品は最大限の価値を創出することが可能であり、当社は、それを手伝うことがができる。当社の製品は、ヘビーユーザーだけではなく、カジュアルなユーザーにも使ってもらえるように配慮して、設計している。投資に対し、十分に成果を上げ価値をもたらすことができるものと自負している。

--BIを利用することで、企業は何を得られるのか

IT投資は1回きりではなく、何度もあることが望ましい。利益に直結するものに対してであるならば、投資はあるだろう。これはアナリストも言っていることだが、BIは企業のビジネス部門がもっと重視しているIT分野だ。データを効率的に利用できるようになれば、より早い意思決定が可能になり、その結果としてコストを削減でき、売り上げ増につながる。当社のBIアプリケーションは、世界中で、売り上げ増につながっている実績がある。運用コストの低減だけでなく、売上増にもなる。

ひとつ例を挙げてみたい。世界的に、あるいは多国籍で事業を展開している製薬会社のことだ。この水準の企業となると、売上高は100億ドルから、400-500億ドルの規模になるわけだが、BIを実装して、ターゲットを絞り、医師などに焦点を当ててメッセージを発することにより、1-2%売り上げが増加したとすると、どうなるか。数100億ドルの1 - 2%といえば、大きな額になる。コストを削減できるといっても、それだけでは、700 - 900万ドル程度だろう。1 - 2%でも売上を増やせるほうが、利益につながることになる。

--BI市場に、次々と新規参入者が登場していることをどうみるか

この市場に大手企業が参入していること自体、BIがこの5 - 10年で、非常に重要な分野になったことに太鼓判を押しているようなものだ。彼らの参入は、BIをより際立たせることにつながり、理解が深まることになる。そうなれば、どの企業のBI製品、サービスが最も優れているか、というような状況になる。となると、当社が選ばれるようになってくると信じている。この分野に大手が入ってくることそのものは尊重したいが、真の意味で"より良いBI"を作るには何年もかかる。すぐにできるものではない。我々は、何年にもわたり、製品を強化しており、製品は成熟している。2,000 - 3,000社に上る企業からのフィードバックを取り入れている。

-ソフトウェアの大手企業がBI市場に入ってくることで、市場は変わるか

MicrosoftやOracle、我々が歓迎するかどうかにかかわらず参入してくる。その結果、どのようなことが起きるか。彼らは賢明であり、需要があるから入ってくる。ということは、この市場は、既存のプレーヤーだけでは飽和してはいないということだ。日本には何万社もの企業があるのに、BIの導入はまだ少ない。彼らがどのように市場に進出してくるのかについては関知するところではないが、大規模ユーザーの基幹業務、高度なパフォーマンス、サービスが要求される領域ではBIが必要になる。最終的には、当社の製品が選ばれると信じている。

MicroStrategyのBIソリューションは、5つのスタイル(レポーティング、スコアカード/ダッシュボード、OLAP/アドホック分析、高度な分析、アラート/プロアクティブ通知)を統一されたインタフェース上で提供する"エンタープライズBI"。一元化された運用基盤をベースに、強力な集中管理機能を提供する