フィードの表示方法が3種類に - Quick view、Full view、3-pane view

もうひとつ注目したいのが、フィードの表示方法が「Quick view」「Full view」「3-pane view」という3つの方式になったことだ。「Full view」は現行のBloglinesで提供されている表示と同じで、「Quick view」がパーソナライズドページのようにフィードを一覧表示するための機能、「3-pane view」は3面分割型のメールアプリケーションのようにフィードを表示する機能だ。

Quick view - パーソナライズドページのようにフィードを一覧表示させる

3-pane view - メールクライアントのようにフィードを一覧表示させる

「3-pane view」などはWebアプリケーションというよりもデスクトップアプリケーションのような印象すら受ける。それでいて不自然な感じはなく、よく統合されている様子がわかる。

Bloglines Betaを支えるのはDojo 0.9

こうしたAjaxの機能を駆使したUIはDojoを使って実現されている。Dojoは2007年8月13日(米国時間)にDojoの最新版となるDojo Toolkit 0.9が公開されているわけだが、Bloglines Betaは同フルフィーチャAjaxフレームワークを使って開発されたビッグアプリケーションということになったわけだ。

Bloglines Betaでは、フィードを登録してあるフォルダをドラッグ&ドロップで移動できる。パーソナライズドページの動作も思った以上にスムーズだ。こうしたUIはDojo Toolkit 0.9を使うことで実現されている。今回導入された機能のいくつかは、Google Readerやlivedoor Reader/Fastladder、BlogBridgeなど、すでに公開されているサービスの後追いが多いが、Bloglines Beta独自のアイディアや実装には目をみはるものがある。現状で、すでに以前のBloglinesよりも扱いやすいものに仕上がっている。

今後の開発に期待大

執筆現在公開されているBloglines Betaはあくまでもβ版という位置づけにあり、いくつかの機能が依然として実装されていない。今後もさまざまな機能がBloglines Betaに追加されていくようだ。また、現在正式版として公開されているBloglinesも継続して提供されるという。

今後Bloglines Betaに追加される予定になっている機能には携帯電話への対応、保存/送信/共有などのアクションやアクティビティへの対応、パーソナライズドプリファレンスの実装、使い捨て電子メールアドレス作成機能の追加、デベロッパAPIの更新、Link-Blogの作成などがある。

現状で、すでに他のRSSリーダと比較して興味深いUIを実現していることを加味すると、今後の開発にも期待が持てる。Bloglinesは再びRSSリーダの舞台に戻ってきたといえそうだ。