パナソニックの顔認識や手ブレ補正を搭載したコンパクトデジタルコンパクトカメラ「LUMIX FX33」が発表された。広角28mmとスタイリッシュなデザイン、そしてパナソニック初となる顔認識機能が特長だ。価格はオープンだが、MYCOMジャーナルの「価格情報」での平均価格は40,080円(8月10日現在)となっている。発売日は8月25日。

LUMIX FX33。このシェルホワイトのほか、カクテルピンク、プレシャスシルバー、ショコラブラウン、コスモブルーの全5色が用意される

顔認識機能を搭載してもサイズは変わらず

このFX33は、同社のFX30の後継モデルにあたる。FX30は気軽に持ち歩ける薄さが最大の特徴だったが、FX33もボディサイズは変わっていない。見た目も前面の滑り止めがなくなった程度。しかし機能面はかなり進化している。

一番の大きな進化はLUMIXに搭載されていたフルオートで撮影できる「かんたんモード」がなくなり、新たに「iA(インテリジェントオート)モード」が搭載されたこと。モードダイヤルも、「かんたんモード」と「インテリジェントISOモード」の代わりに「iAモード」が設定されている。

この「iAモード」は、以前からの光学式手ブレ補正+高感度+動き認識による「トリプル手ブレ補正」に、顔認識機能と自動シーン判別機能を追加し、統合したオート撮影機能。コンパクトデジタルカメラユーザーは7割がフルオートで撮影するというデータもあるということで、iAモードはユーザーのニーズに応えた機能だといえる。難しい操作や設定を省き、被写体に集中できればシャッターチャンスを逃すことも少なくなるはずだ。また、顔認識機能は通常撮影モードからでも設定できる。

スペック面では、FX30が有効720万画素だったのに対し、FX33は810万画素となった。液晶モニターは20.7万画素2.5型のままだが、屋外など明るいところでは自動的に明るさが増すオートパワーLCDモードが追加されている。連写機能は3コマ/秒に加え、7コマ/秒で撮れる高速連写機能が追加された(ただし記録解像度は200万画素)。最高感度もFX30のISO1250からISO6400まで引き上げられている(高感度モード選択時)。映像エンジンには従来どおり「ヴィーナスエンジンIII」を採用している。

左側面。ワイド端。レンズは光学式手ブレ補正機構を内蔵した「ライカDC バリオ・エルマリート F3.8-5.6」。ズームは3.6倍

右側面。ストラップ取り付け部と端子部がついている

上面。ボディサイズはFX30と同じ94.9(W)×51.9(H)×22(D)mm(突起部を除く)、重さ132g(本体のみ)

2.5型20.7万画素低温ポリシリコンTFT液晶モニターを搭載。ディスプレィボタンを長押しするとオートパワーLCD、パワーLCD機能、ハイアングルモードに切り替わる

バッテリーとSDスロット。大容量のSDHCにも対応している

FX100(右)との比較。FX100は有効画素数1220万画素1/1.72型CCDのモデル。サイズは96.7(W)×54.0(H)×24.5(D)mm(突起部を除く)、重量は148g(本体のみ)

奥行き2.5mmの差。FX100には光学3.6倍ズームと7倍まで可能なEXズームを切り替える「イージーズーム」ボタンが付いている

リチウムイオンバッテリー容量はFX33が3.6V、1000mAh、FX100が3.7V、1150mAh。CIPA規格はFX33が約280枚、FX100が約320枚