2007年7月31日(米国時間)、Webアプリケーション向けに開発されたJavaScriptユーザインタフェース/デザインパターンライブラリであるThe Yahoo! User Interface Libraryの最新版である「The Yahoo! User Interface Library 2.3.0」が公開されたわけだが、はやくも同ライブラリを使った興味深いアプリケーションが登場している。YUIを使って開発されたWebアプリケーション版のソリティア「World of Solitaire」だ。同アプリケーションはアクセスしてプレーしてみるのが一番わかりやすい。ページを開いたと同時にカードが切られるアニメーションが実行される。動作はとてもなめらかだ。そしてそのままソリティアがプレーできる。
UIを使って開発されたソリティアアプリケーション - カードもスムーズに配布描画される |
メニューにラジオボタンと画像アイコンが同居している - メニューアイテムの背景が透過している点にも注目したい |
ラジオボタン、チェックボタン、スライダーが同居している - メニューアイテムの背景は透過 |
ポップアップダイアログでゲームの内容を選択できる - HTML表示やツリーコンポーネント、その連動動作に注目 |
同アプリケーションで使われているYUIコンポーネントやツールアプリケーションはEvent Utility、Animation Utility、Drag & Drop Utility、Container Family、Dom Collection、Connection Manager、Slider Control、TreeView Control、TabView Control、Reset、Fonts CSS、YUI Compressorなど。World of Solitaireを使うとYUIで実現されている機能がよくわかる。デストップアプリケーションに比べると若干のチラつきを覚えることもあるが、特に気にならないレベルまできているようだ。
同サイトの開発者であるRobert Schultz氏は同アプリケーションの開発にYUIを採用した理由としてWebブラウザサポートが優れていること、すでに安定して動作すること、モジュールに分割されていること、ドキュメントやサンプルが豊富にあること、以前のバージョンからYUIを使ってきた経験があることなどを挙げている。YUIを調査しているデベロッパは同アプリケーションも検討対象に加えてみるといいだろう。YUIを活用したアプリケーションはYahoo! Galleryでも公開されているので参考にされたい。