The Apache Web Services Project, the Axis2 Development Teamは14日(米国時間)、Apache Axis2/Javaの最新版となる「Apache Axis2/Java Version 1.3」(以下、Axis2 1.3)を公開した。Axis2/JavaはJavaで実装されたSOAP実装。Axis2には、C/C++など、Java以外のプログラミング言語で開発されたエディションもある。同プロダクトはApache License Version 2.0のともオープンソースソフトウェアとして公開されている。
Axis2 1.3は1つ前のバージョンである1.2がリリースされてから4ヵ月ぶりのメジャーアップグレード版だ。1.2からの主な変更点は次のとおり。
- ドキュメンテーションの改善
- POJOサービスおよびクライアントに対するサポートの改善
- デプロイモジュールとカスタムデプロイヤの改善
- Springサービスサポートの改善
- 安定性の向上とスキーマカバレッジ向上のためにADB(Axis Data Binding)の改善
- ハンドラおよびモジュールインターフェースの改善
- Eclipse IDE/IDEAプラグインの改善
- コードクリーンナップと例外処理の改善
- アドレッシングハンドラをすべて新しいフェーズ「Addressing」へと移行
- クラスパスモジュールローディングのサポート
- ADBデータソースクラスにおけるインターフェースを変更
- 非同期で動作するMessageReceiversをすべて非推奨へ変更
- サービスクラスにおけるinit()/destroy()メソッド検索処理を非推奨へ変更
- Maven1からMaven2へ移行
- 多くのバグを修正
Axis2 1.3でサポートしているモジュールはWS-Security/Secure-Conversation (Apache Rampart)、WS-Trust (Apache Rahas)、WS-Reliable Messaging (Apache Sandesha)、WS-Eventing (Apache Savan)など。いくつかの変更点があるため1.2から1.3への移行で変更が必要になることがあるかもしれないが、多くの改善やバグ修正を加味すると移行を検討する価値はあるといえそうだ。