VMwareは3日(米国時間)、Intel Mac向け仮想化ソフト「VMware Fusion 1.0」のリリース候補版(RC1)を公開した。機能の追加は今回をもって完了し、8月末に予定されている正式リリースまで大幅な内容の変更は行われない見込み。
VMware Fusion 1.0 RC1では、ゲストOSとして稼働するWindowsとMac OS Xのデスクトップを一体化して表示する「Unity」を強化。FinderからWindows側のアプリケーション、またはファイルブラウザのエクスプローラへのドラッグ & ドロップを利用したファイル操作が可能になった。UnityがサポートされるWindowsのバージョンも増え、新たにWindows 2000、XP(64bit)、Server 2003(32/64bit)、Vista(32/64bit)がサポートされた。
Mac OS XとWindowsとの間の操作性の違いについても見直され、仮想マシンがフルスクリーン状態のときも、Command-TABキーによるタスク切り替えやファンクションキーを使ったExposeの起動といった操作が可能になった。反対に、環境設定パネルでMac OS X側のキー / マウス操作を無効化することにより、直接ゲストOS側へキー / マウスの入力を伝えることもできる。
ほかにも、Boot Campで導入したゲストOSの起動速度改善や、Intel GMA 950グラフィックチップによる3D描画サポートの復活など、多くの点で改良が施されている。なお、VMware Fusion 1.0 RC1の導入後には、VMware Toolsのバージョンアップが必要。