CommunicAsia 2007で、LG電子はメタリックな質感の「Shine」シリーズや、話題のブランドコラボ携帯「The PRADA Phone by LG」など、プレミア感あるモデルを多数展示していた。

金属ボディーが高級感を感じさせる「Shine」

チョコレートのような光沢感あるデザインで昨年大ヒットしたChocolateフォンに引き続き登場した、同社のデザイン携帯"Black Label"シリーズの第2段がShineだ。Shineは金属素材を外装に採用し、シルバー1色のシャープな外観はメタリック感に溢れている。表面のヘアライン加工と相まって高級感あるイメージだ。会場には折り畳みスタイル「KU970」と、ストレートタイプ「KE770」の2機種が展示されていた。

「KU970」はHSDPA/W-CDMA及びGSMに対応する。サイズは99.8x50.6x13.8mm。重量は125gだが、メタリックな質感から高級な重量感を感じさせる。カメラは2メガピクセルでオートフォーカスやQVGA画質での動画撮影に対応。レンズユニットはドイツの高級レンズメーカー、シュナイダー・クロイツナッハのものを搭載している。画面下には回転式のスクロールホイールを備え、その左右には選択ボタン、さらにその外側にはタッチセンサー対応の発信/切断ボタンを備えている。一方の「KE770」はGSM 3バンドに対応。サイズは105x46x99mm、重量は79g。画面サイズは1.77インチ、176x220ピクセルでKU970の2.2インチQVGAより一回り小さい。内蔵メモリは70MBで外部メモリにはmicroSDカードを利用する。どちらのモデルもすでにヨーロッパやアジアで発売中とのこと。

LG電子のブースはShineの展示が中心だった

Shineの2モデル。KU970(左)とKE770(右)

KU970。金属メッキではなく"本物の金属"を使っているため質感は優れている

こちらはストレートのKE770。Shineは表面のヘアライン処理も美しい

PRADAのイメージそのもの「The PRADA Phone by LG」

「The PRADA Phone by LG」はPRADAとコラボレーションした高級ブランド携帯。GSM900/1800/1900MHzに対応する。98.8x54.12mmのストレート形状で、3インチの大型タッチパネルを搭載、操作はすべて指先で画面をタッチすることで行われる。メニューのUIにはFlashが多用され、カラー液晶ながらもメニューの表示はすべてシンプルなモノクロ表示となっている。こちらも今年春からヨーロッパやアジアで発売が開始されている。

通信関係の展示ブースとは思えない「The PRADA Phone by LG」のコーナー

メニューはモノクロ表示

パッケージングなどもPRADAそのもの。別売でPRADAロゴの入った専用Bluetoothヘッドセットも用意されている

「チョコレート風」な他の製品も展示

同社ブースにはほかにも発売中、あるいは発売予定の端末が多数展示されていた。それらの多くが黒いボディーカラーを採用した"チョコレートフォン"ライクなデザインをしており、同社の端末のデザインコンセプトが統一された方向に向かっていることを感じさせられた。HSDPA対応、モバイルTV端末、スマートフォンなど製品バリエーションも広がっており、"Black Label"という同社のデザインブランド戦略も市場で広く浸透しそうである。

チョコレートスマートフォンと呼べそうなKS10。HSDPAに対応しプラットフォームはS60を採用している

W-CDMAに対応、横長方向のQVGA画面を配したKU580はストリーミングビデオやPCサイト閲覧に適しているという。赤いバックライトのタッチキーなどチョコレートフォンのハイエンド版と言えそうである

HSDPAとDVB-Hに対応したモバイルTV端末U960。画面は横に90度回転する

3G FOR ALLがコンセプトの普及端末KU250。ストレート形状でW-CDMA対応

KP200はShineデザインのエントリーモデル。待ち受け時に画面はミラー状となる