東芝は、「VARDIA」シリーズの新モデルで、HD DVD-Rに録画可能なHDDハイビジョンレコーダー「RD-A600」「RD-A300」を発表した。発売は6月末で、オープンプライス。推定市場価格は、RD-A600が20万円以下、RD-A300が15万円前後。
RD-A600/300は、HD DVDへの録画/ムーブに対応したハイビジョンレコーダー。RD-A600は600GB、RD-A300は300GBのHDDをそれぞれ搭載している。両モデルの差は、HDDの容量とデザインのみ。対応しているメディアは、HD DVD-R、DVD-R/RW/RAM。HD DVD-RとDVD-RのDLにも対応する。ただし、この秋にも発売が予定されているHD DVD-RW、またカートリッジタイプのDVD-RAMには対応していない。
両機は、自機で録画したコンテンツをHD DVDにムーブできるだけでなく、i.Linkを搭載した同社のVARDIA/RDシリーズからのムーブにも対応しており、従来機のハードディスクに録画したコンテンツを、RD-A600/300側でHD DVDに無劣化でムーブすることが可能だ。ムーブが可能なモデルを同社製のVARDIA/RDに限っているのは、メーカーによってi.Linkに独自の拡張を行っているケースがあるため。同社による検証は行われていないが、他社モデルでも動作する可能性もなくはない。
デジタルダブルチューナーを搭載し、TS/RE(VR)モードでのW録画に対応するが、W録画中の録画予約、編集、一部制限があるものの再生が可能など、従来モデルよりも大幅に増やされている。これは、新エンジンの搭載によるものだとのことだ。
新エンジンの搭載により、各種操作のレスポンスも向上している。また、USBポートを装備しており、そこにキーボードを接続することで、タイトル入力などを素早く行うことが可能になった。それ以外の点は、UIも含め基本的に従来のVARDIAシリーズの延長線上にあり、同社でも新モデルをVARDIAシリーズのトップエンドモデルと位置づけている。
なお、発売以後のバージョンアップにより、「ネットdeダビング」の速度も向上させたいとしている。ただし、現行モデルのネットワークの速度は変わらないため、その恩恵を受けるのは、RD-A600/300と今後発売されるモデルとを接続した場合のみ。