Thermalrightのブースで見つけたのが、全身をヒートパイプとフィンで固めたPC用ケースの「HSC(Heatpipe System Case)」シリーズ。ケース本体をヒートシンク代わりにするのはZalmanのファンレスケースなどであったが、これは今風にヒートパイプで覆われており、CPUからの発熱を効率よく排出できそうだ。

正面から見るとまぁ普通なのだが…

横から見ると異常さが分かる

上にもヒートパイプ

当然逆サイドもだっ!

こういったインパクトの大きなシロモノの場合、聞いてみると単なるデモンストレーションだったりすることも多いのだが、これは実際に発売する予定のある製品だという。展示品はまだエンジニアリングサンプルの段階で、製品版では多少変更になる可能性はあるが、「来月くらいに発売できるかも」(ブース担当者)という話だった。

ATX用(タワー型・HTPC型)、マイクロATX用、Mini-ITX用の4種類があり、型番はそれぞれ「HSC-100」「同300」「同500」「同700」となる。価格は「HSC-100」が500ドル程度で、他のモデルはそれ以下になるようだ。

サイドパネルを開けるとこうなっている。ヒートパイプが8本も使用されており、良く冷えそうだ

これはHTPC型の「HSC-300」。全身がヒートパイプのケースというか、CPUクーラーの中にPCを入れるというか

こちらもヒートパイプは8本。仕組みは同じだ

一方、これはマイクロATX用の「HSC-500」

Mini-ITX用の「HSC-700」のみ、ヒートパイプが1面(右側面)

CPUだけでなく、チップセットも冷却している

しかし冷静に考えると、ヒートパイプでCPUに接続される面はともかく、そのほかの側面はヒートパイプである意味がない気もするが、これは「デザイン上の理由」(同)なんだそうだ。

左がタワー型のHSC-100、右がHTPC型のHSC-300で、中央がMini-ITX用のHSC-700。両サイドの製品の大きさが分かるだろうか