レックスマーク インターナショナルは17日、報道関係者向けに、2007年夏の新作プリンタの発表会を行った。ラインナップはワイヤレス対応の4機種、USB接続2機種となっている。「ワイヤレス アリマス。」というキャッチコピーを据え、ワイヤレス・プリンティングのレックスマーク、というイメージをユーザーに訴えていくようだ。
同社は、日本市場でワイヤレスプリンタを積極的に展開していく理由として日本の住環境やブロードバンドの普及率を挙げる。コンシューマ プリンタ事業部 アジアパシフィック担当 マーケティングデベロップメント マネージャーのミン・トラン氏は、「日本のユーザーはプリンタにモビリティとユーザビリティを求めている。ワイヤレス対応のノートPCを持っていてもプリントアウトできる場所が限られていたら意味はない。」と語った。
同氏は家庭でのネットワーク利用に関する調査データを挙げ、日本は家庭でのブロードバンド普及が62%で韓国に続きアジアで2位、ワイヤレスルータ出荷数も前年度比で32%増加していると指摘。また、ノートPCの普及や、ワイヤレスルータを利用してブロードバンド環境をPC2台以上でシェアしている家庭も増えた。これらを背景に、同社はワイヤレス機能内蔵のプリンタを高機能機だけでなく低価格機でも展開し、他社製品と差別化をはかる。今回発表された6機種の中で、「Z1420」は実売想定価格12,800円という低価格の単機能機だが、これもワイヤレスに対応している。
ワイヤレスLANのセットアップはPCの設定の中でも難しいと考えられることが多いが、新製品では本体のランプ表示を見ながらドライバのインストーラーの指示に従うだけで導入が完了し、設定に不慣れな人でも利用できる設計になっている。また、本体の置き場所を選ばず、複数のユーザーでシェアし、どこからでもプリントできることから、ホームユースだけでなくビジネスやSOHOでも使用できる製品だ。
同社日本法人代表取締役社長の木下聡氏は、インクジェットプリンタでは一般的に写真印刷の画質がセールスポイントとして語られるが、ユーザーや販売員の意見を調査したところ「実際には写真以外のプリントが多い」「自分の本当の目的は写真ではない」という意見が見られたと説明。ユーザー宅を訪問しての調査でも、2台のPCがあってもプリンタには1台しかつながっていない、プリンタとそれを利用するPCは常に同じ場所に設置しなければならない、といった問題があることが分かり、家庭やSOHOであってもワイヤレスネットワークに対するニーズは大きいと見ている。
レックスマーク インターナショナル、日本法人代表取締役社長の木下聡氏 |
アジアパシフィック担当 マーケティングデベロップメント マネージャーのミン・トラン氏 |
また広告展開の一環として、同製品のワイヤレスプリンタ総合提案サイトが6月より開設され、製品情報や使い方の提案などが掲載される。さらに、モニターキャンペーンキャンペーンが6月1日から7月5日まで予定されており、「ワイヤレス・アリマス。オープン懸賞」クイズに答えると抽選でワイヤレス環境支援金20万円と「Z1420」が5名、任天堂「Wii」が30名にプレゼントされる。プリンターモニターは「Z1420」が70名、「X9350」が30名と合計100名の募集となっている。モニター用のプリンタはそのままプレゼントされる。