The free60プロジェクトは8日(米国時間)、Microsoft製ゲーム端末Xbox 360で動作するLinux ライブCDのベータ第2版を公開した。対象となるハードウェアのファームウェアバージョンは4532と4548、ブート用にUBISOFT製のゲームタイトル「King Kong」(旧バージョン限定)が必要。このライブCDを起動することによる、ゲーム機本来の機能への影響はない。

Xbox 360向けとしては3度目となる今回のリリースでは、バージョン2.6.21のLinuxをカーネルを収録したGentoo Linuxをベースのディストリビューションに使用。同プロジェクトが開発したパッチを適用することにより、FirefoxやEvolutionといったアプリケーションを含むGnomeデスクトップ環境が完全に動作するという。ネットワーク機能とUSB、SATAおよびフレームバッファを利用した描画にも対応、システムは安定して動作するが、アクセラレーションが有効なX11のグラフィックドライバとサウンドドライバが未実装とのこと。

同プロジェクトによるLinuxをXbox 360で動作させる試みは、約1年半前にスタート。今年3月にカーネルのパッチ一式を配布開始して以降、今月初旬リリースのβ第1版でX.org X11用ドライバの実装により動作するアプリケーションが増加するなど、開発が加速している。