JR西日本は31日、京都駅に新設する「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」専用ラウンジ「瑞風ラウンジ」の報道公開を実施した。駅直結の「ホテルグランヴィア京都」15階に設置され、車両インテリアを監修した浦一也氏によるデザインで、特別な旅の出発にふさわしいおもてなしを用意するという。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は6月17日から運行開始する。

「瑞風ラウンジ」は京都駅直結「ホテルグランヴィア京都」15階に新設

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は6月17日出発の1泊2日片道タイプ「山陰コース(下り)」から運行開始し、その後も1泊2日片道タイプ「山陰コース(上り)」「山陽コース(下り)」「山陽コース(上り)」、2泊3日周遊タイプ「山陽・山陰コース」を運行予定。「山陽・山陰コース」と「山陰コース(下り)」「山陽コース(下り)」の乗車駅は京都駅・大阪駅、「山陰コース(上り)」「山陽コース(上り)」の乗車駅は下関駅となる。

同列車の運行開始に合わせ、京都駅では「ホテルグランヴィア京都」15階(フランス料理「ラ・フルール」跡)に常設の「瑞風ラウンジ」が設置される。大阪駅でも「ホテルグランヴィア大阪」20階にある「クリスタルルーム」を列車出発時のラウンジとして用意した。ともに乗車前のチェックインや荷物の預かり、ドリンク・スイーツの提供などを行う。

京都駅に新設される「瑞風ラウンジ」は、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のインテリアと同様、昭和初期のアールデコ調をベースとしたデザインの空間となった。ラウンジからは京都タワーや京都市街地も眺められる。JR西日本 瑞風推進事業部の池上豊氏は、この場所をラウンジに選んだ理由として「京都駅直結で、京都の景色を一望でき、乗車時にお客さまを案内する際の動線もスムーズであること」を挙げた。

京都市街地も見える「瑞風ラウンジ」。旅をイメージした動画も放映される

京都ならではの飲み物やスイーツも提供

「瑞風ラウンジ」では京都ならではのサービスも用意され、「飲み物に佐々木酒造の日本酒『聚楽第』やラウンジ専用に仕上げた玉露、スイーツに京都北山マールブランシュの『茶の菓』やチョコレートを『瑞風』オリジナルパッケージで提供します」「京都にゆかりのある文化人の方々にご高話いただく時間も少し設けたいと思います」と池上氏。出発前には「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の旅をイメージした動画も放映される。

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」はおもに週2回、水曜日・土曜日の午前中に京都駅を出発する予定。京都駅からの利用者は「瑞風ラウンジ」の受付でチェックイン(発車時刻の約1時間半前をめどに開始)を行い、各種サービスとともに出発までのひとときを過ごす。その後、クルーに案内され、京都駅0番線ホームへ改札口を通らない特別なルートで移動。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に乗車するとのことだった。

なお、「山陰コース(上り)」「山陽コース(上り)」の乗車駅となる下関駅では、8・9番線ホームにモニュメントやベンチを設置するほか、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を早期に入線(1時間前後の停車を予定)させることで、出発まで車内でくつろげるようにするという。チェックインやドリンク・スイーツなどのサービスも車内で提供される。

「瑞風ラウンジ」内の様子