東武鉄道が21日に実施したダイヤ改正で、南栗橋~東武日光間(一部列車を除く)に急行・区間急行が新設された。4月20日をもって運行終了となった浅草駅発着の快速・区間快速に代わり、6050系を使用して運行開始。下り急行は午前の時間帯に計4本、上り区間急行は午前・午後に計6本(うち1本は新藤原発)運行される。

ダイヤ改正で新設された南栗橋発東武日光行の下り急行

東武日光発南栗橋行の上り区間急行。6050系4両編成で運行された

東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線などを対象に実施された今回のダイヤ改正では、新型特急車両「リバティ」の導入による特急列車の増発にともない、6050系で運行された浅草駅発着の快速・区間快速が廃止された。これに代わる列車として日光線に急行・区間急行が新設され、改正前の快速・区間快速が通過していた南栗橋駅・栗橋駅にも停車。浅草・北千住方面の列車との接続は南栗橋駅で行われる。栗橋駅にも停車するため、JR宇都宮線(東北本線)との乗換え利便性も向上するという。

南栗橋駅・栗橋駅以外の急行・区間急行の停車駅は、ダイヤ改正前の快速・区間快速とほぼ同じ。南栗橋発東武日光行の下り急行は途中の栗橋駅・板倉東洋大前駅・新大平下駅・栃木駅・新栃木駅・新鹿沼駅・下今市駅に停車する。南栗橋行の上り区間急行は新大平下駅まで各駅に停車した後、板倉東洋大前駅・栗橋駅に停車して南栗橋駅に着く。

運行初日の4月21日、東武日光駅8時57分発・南栗橋駅10時26分着の区間急行と、折返しの南栗橋駅10時47分発・東武日光駅12時4分着の急行に使用された車両は6050系4両編成。種別表示器の「急行」「区間急行」はともに赤地に白抜きの表記だった。南栗橋駅・栗橋駅では片側2ドアの6050系が停車することを受け、ホームの足もとに2ドア車両用の乗車位置案内が用意された。栗橋駅では1番線ホーム(南栗橋方面)に「区間急行 2ドア 乗車口」、2番線ホーム(栃木・東武日光方面)に「急行 2ドア 乗車口」と記されてあった。

なお、今回のダイヤ改正で南栗橋~新栃木間の下り最終列車の時刻が繰下げとなっている。改正前の最終列車だった浅草発新栃木行の区間急行に代わり、中央林間発南栗橋行の急行と接続して南栗橋駅を23時45分に発車し、新栃木駅に24時22分に到着する下り普通を新設。これにより、南栗橋~新栃木間各駅の最終列車の時刻が8分程度繰下げとなったほか、北千住駅から新栃木方面の最終列車も5分繰り下げられた。

6050系で運行される普通南栗橋行

10030系で運行される普通南栗橋行

ダイヤ改正でデビューした新型特急車両500系「リバティ」