米NVIDIAは18日(現地時間)、"Pascal"世代のエントリー向けデスクトップGPU「GeForce GTX 1050 Ti」と「GeForce GTX 1050」を発表した。10月25日に発売し、価格はGeForce GTX 1050 Tiが139ドル、GeForce GTX 1050が109ドル。リファレンス版となる「Founder Editions」は用意せずに、各カードベンダから搭載製品が投入される。

「GeForce GTX 1050 Ti」と「GeForce GTX 1050」は、PCゲーム入門向けという位置付けの製品で「Grand Theft Auto 5」や「Gears of War 4」などのAAAタイトルや、「Dota2」「OverWatch」といったe-Sportsタイトル、「World of Warcraft」に代表されるMMORPGにおいて、フルHD(1080p)の「medium」あるいは「hign」の画質設定で60fpsを実現するという。

「GeForce GTX 1050 Ti」と「GeForce GTX 1050」と既存モデルの位置付け

これらの人気タイトルにおいて、「medium」あるいは「hign」で60fps以上のフレームレートを実現するという

また、どちらも補助電源コネクタなしのため、旧世代PCのアップデートに好適なほか、大きな性能向上が見込めるとしている。

補助電源レスで旧世代PCのアップグレードに適しており、古いPCでもすぐに最新ゲームがプレイできるとしている

CPUを刷新するよりも、グラフィックスカードを追加した方が大きな性能向上が見込める

GeForce GTX 1050 Tiの主な仕様は、ベースクロックが1,290MHz、ブーストクロックが1,392MHz、メモリは128bit接続の4GB GDDR5、メモリスピードは7Gbps、TDPが75W、補助電源コネクタがなし、出力インタフェースはDisplayPort×1、HDMI×1、Dual-Link DVI×1。

GeForce GTX 1050の主な仕様は、ベースクロックが1,354MHz、ブーストクロックが1,455MHz、メモリは128bit接続の2GB GDDR5、メモリスピードは7Gbps、TDPが75W、補助電源コネクタがなし、出力インタフェースはDisplayPort×1、HDMI×1、Dual-Link DVI×1。

さまざまなカードベンダが搭載製品を投入する

従来モデルとの比較は以下の通り。

■ 表1 既存モデルとのスペック比較
製品名 GTX 1060(6GB) GTX 1060(3GB) GTX 1050 Ti GTX 1050
プロセスルール 16nm 16nm 16nm 16nm
CUDAコア数 1,280基 1,152基 768基 640基
ベースクロック 1,506MHz 1,506MHz 1,290MHz 1,354MHz
ブーストクロック 1,708MHz 1,708MHz 1,392MHz 1,455MHz
メモリ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 6GB 3GB 4GB 2GB
メモリバス幅 192bit 192bit 128bit 128bit
メモリスピード 8Gbps 8Gbps 7Gbps 7Gbps
メモリ帯域幅 192GB/秒 192GB/秒 112GB/秒 112GB/秒
TDP 120W 120W 75W 75W
補助電源 6ピン×1 6ピン×1 - -