エプソンは21日、3LCD方式のホームプロジェクター「dreamioシリーズ」の新モデルとして、4K・HDR対応の「EH-TW8300W」「EH-TW8300」、3,000ルーメンの高輝度「EH-TW6700W」「EH-TW6700」を発表した。いずれも9月の発売を予定し、価格はオープン。エプソン直販サイトの参考価格(税別)は、EH-TW8300Wが399,980円、EH-TW8300が369,980円、EH-TW6700Wが229,980円、EH-TW6700が199,800円となっている。

4K・HDR対応「EH-TW8300W」「EH-TW8300」

EH-TW8300W

EH-TW8300WとEH-TW8300は、3LCD方式の液晶プロジェクターで、パネル解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)×3枚。エプソン独自の4Kエンハンスメントテクノロジーを搭載し、1画素を斜め方向に0.5画素ずらすことで、縦横の解像度を実質的に2倍(4K相当)としている。4K入力信号だけでなく、フルHDの入力信号も4K相当に変換して大画面に投影可能だ。

また、「超解像」「ディテール強調」「ノイズリダクション」「MPEGノイズリダクション」という4つの画像処理技術を組み合わせた「イメージ強調」機能も搭載。質感や素材感を高め、4K相当の高画質映像を再現する。EH-TW8300Wは、チャンネル数を増やしたワイヤレスHDトランスミッターを同梱しており、映像再生機器からの4K信号をワイヤレスで入力できるようになった。

この2機種はHDR規格にも対応している。HDR対応の映像を入力すると、明るさのピークから暗部への細やかな階調を表現。白とびや黒つぶれが起きにくく、肉眼に近い映像表現が得られる。

利用シーンの例

出力面では、高出力ランプと光利用効率を向上させた光学エンジンによって、sRGBの色域をカバー。「デジタルシネマモード」では、DCIの広い色域をカバーする。明るさは2,500ルーメン、コントラスト比は1,000,000:1だ。また、比較的明るいリビングなどでの使用を想定した「ブライトシネマモード」を新たに追加し、高画質な映像を鑑賞するシーンが広がった。3D映像にも対応している。

そのほか主な仕様は、対応入力解像度が4,096×2,160ドット、投写レンズが2.1倍電動ズームフォーカスレンズ(F:2.0-3.0 f:22.5-46.7mm)、投写サイズ(対角)が50型~300型、光源が250W UHEランプ。映像入力端子はD-Sub15とHDMI×2で、300mA給電専用のUSB Type-A端子を設けている。本体サイズはW520×D450×H170mmで、重量はEH-TW8300Wが約11.2kg、EH-TW8300が約11.0kg。

「EH-TW6700W」「EH-TW6700」

EH-TW6700W

同時発表となったEH-TW6700WとEH-TW6700は、3,000ルーメンの明るさと、70,000:1のコントラスト比を持つ。上下60%と左右24%のレンズシフト、および1.6倍ズームレンズを搭載し、スクリーンの正面に設置しなくても「長方形」の画面を投影できる範囲が広い。6畳間から広めのリビングまで、さまざまな場所で明るい投影を実現する。また、3D対応のほか、Bluetoothオーディオの高音質コーデック「Apt-X」をサポートしている。

ワイヤレスモデルのEH-TW6700Wは、ワイヤレスHDトランスミッターを同梱。映像再生機器との無線接続が可能で、映像と音声をワイヤレスで入力可能だ。本体サイズはW410×D304×H157mm、重量はEH-TW6700Wが約7kg、EH-TW6700が約6.9kg。