シャープは10月5日、4原色技術と8Kアップコンバート回路を搭載した4K液晶テレビ「AQUOS 4K NEXT LC-70XG35」を発表した。発売は11月15日。価格はオープンで、推定市場価格は850,000円前後(税別)。

4原色技術により、8K解像度を実現する「LC-70XG35」

「LC-70XG35」

LC-70XG35は、4原色パネルと8Kアップコンバート技術により、4K解像度のパネルで8K相当の映像を表示する「AQUOS 4K NEXT」のモデルだ。4K原色パネルとは、RGBの3原色にYを加えた4原色パネル。さらに、1画素内に2つの輝度ピークを作ることで、8K解像度を実現している。これらの処理を行う画像処理・液晶駆動エンジンは「X8-Master Engine PRO」だ。

また、ダイナミックレンジを拡張する「メガコントラスト」技術を採用。輝き復元の映像補正を行うと同時に、そのエリアのバックライトの輝度をアップする。Ultra HD Blu-rayがサポートするHDR映像フォーマットにも、アップデートにより対応する予定だ。

サウンド面では、新開発の「AROUND SPEAKER SYSTEM」を搭載。ドーム型ツイーター×2本にミッドレンジ×4本、サブウーファー×4本の計10本により、画面全体を包み込むように音を伝えることで、映像と一体感のあるサウンドを実現する。

入力端子はHDMI×4、D5×1、ビデオ×1、アナログRGB×1。HDMI端子は4K/60Hzの入力やITU-R BT.2020規格、HDCP 2.2に対応している。ひかりTVの4KサービスやNETFLIXも視聴できる。チューナーは地上/BS/110°CSデジタル×3基。外付けのUSB HDDを接続すれば、テレビ番組を視聴しながら、他の2番組の同時録画が可能だ。

本体サイズはW1,732×D375×H970mmで、質量は約48kg(スタンド込み)。消費電力は約390Wで、年間消費電力量は243kWh/年。

同時発表の4Kテレビ「LC-60XD35」

60型の4K液晶テレビ「AQUOS LC-60XD35」も同時に発表された。こちらも発売は11月15日。価格はオープンで、推定市場価格は550,000円前後(税別)。

「LC-60XD35」

LC-60XD35は4原色パネルではなく、通常の3原色パネルを採用するモデル。LC-70XG35とは異なり8K相当での表示は行えない。ただし、映像エンジンは「X8-Master Engine」で映像を8Kにアップコンバートした後、使用しているパネルに最適化して出力する。

サウンドシステムはLC-70XG35と同じAROUND SPEAKER SYSTEMを採用。実用最大出力は65Wだ。入出力端子もLC-70XG35と同一となっている。本体サイズはW15,23×D375×H852mmで、質量は約37.5kg。消費電力は約295Wで、年間消費電力量は196kWh/年。