日本投資顧問業協会は3日、2015年3月末時点の投資運用会員の契約資産等の統計を発表した。それによると、金融機関に運用や管理を一任する「ラップ口座」の契約残高は前年末比2兆5,213億円(183.23%)増の3兆8,973億円となり、前年末に比べて約2.8倍に拡大した。

投資運用会員の契約残高は同34兆3,820億円(17.37%)増の232兆3,133億円。内訳は、投資一任契約残高が同30兆9,279億円(18.38%)増の199兆1,769億円、投資助言契約残高が同3兆4,965億円(11.86%)増の32兆9,826億円、ファンド運用契約残高が同425億円(21.64%)減の1,537億円となった。

2015年3月末統計資料のポイント(出典:日本投資顧問業協会Webサイト)

投資一任契約残高における「ラップ口座を利用する顧客との契約状況」を見ると、契約件数が同20万1,640件(190.76%)増の30万7,346 件、契約残高が同2兆5,213億円(183.23%)増の3兆8,973億円に拡大した。

投資一任契約残高の増減を顧客別に見た場合、国内顧客は同22兆3,201億円(15.87%)増、海外顧客は同8兆5,733億円(35.93%)増と、ともに増加した。

「不動産関連特定投資運用業の契約状況」については、契約件数が同27件減の703件、契約残高は同1,849億円増の6兆7,376億円となった。