キヤノンは2月12日、エントリーユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss」シリーズの新モデル「EOS Kiss X70」を発表した。発売は3月下旬で、価格はオープン。

パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」が付属するレンズキットが用意される。「キヤノンオンラインショップ」での直販価格はボディのみが50,800円、レンズキットが60,800円(いずれも税別)となっている。

「EOS Kiss X70」

2011年2月に発表された「EOS Kiss X50」の後継モデル。CMOSセンサーの有効画素数が約1,220万画素から約1,800万画素へとスペックアップし、背面モニターが2.7型から3型へと大きくなったほか、拡張でISO12800が利用可能になるなど、基本機能が向上している。Kiss X50ではRAW記録時が約2コマ/秒、RAW+JPEG同時記録時が約0.8コマ/秒だった連写性能も、記録形式を問わず約3コマ/秒と向上している。また、動画の記録画素数は従来モデルで最大1,280×720ドットだったが、本モデルでは最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30pとなった。

性能が向上しながらも、ボディは軽量化。本体のみで450gだったKiss X50より15g軽くなり、435gとなった。また、ボディの前面および背面にラバーグリップが備えられ、ホールド性が高まっている。

左よりAFユニット、シャッターユニット、セルフクリーニングセンサーユニット

メイン基板

そのほか、人物、自然、夕景などのシーンを認識して美しい仕上がりにする「シーンインテリジェントオート」機能、撮影画像に特殊効果を加えられる「クリエイティブフィルター」、動画記録時の静止画撮影なども機能追加されている。クリエイティブフィルターで利用できるのは、「ラフモノクロ」「魚眼風」「ソフトフォーカス」「トイカメラ風」「ジオラマ風」の5種類。

主な仕様は、撮像素子がAPS-Cサイズ(約22.3×14.9mm)・有効約1,800万画素のCMOSセンサーで、レンズマウントがキヤノンEFマウント、対応感度がISO100~6400(拡張設定時はISO12800)、シャッター速度が1/4,000~30秒となっている。画像処理エンジンは「DIGIC 4」を採用。

ファインダーは視野率約95%・倍率約0.8倍、ファインダー撮影時のAFは9点測距・中央1点クロス、背面のモニターは3型ワイド・約46万ドットの液晶方式。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能で、動画の記録形式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV形式)となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30pだ。

付属バッテリーの撮影可能枚数は、ファインダー撮影時で約500枚(CIPA準拠、常温時)。本体サイズは約W129.6×D77.9×H99.7mmとなっている。

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