ソニーは1月15日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」のハイエンドモデルとして4K対応の「FDR-AX100」およびフルHD(1,920×1,080ドット)記録対応の「HDR-CX900」を発表した。いずれも発売は3月14日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はFDR-AX100が220,000円前後、HDR-CX900が150,000円前後。

左が「FDR-AX100」、右が「HDR-CX900」

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2モデルとも、1型と大きなサイズのExmor R CMOSセンサー(裏面照射型)を撮像素子に採用する「ハンディカム」シリーズのハイエンドモデル。大型センサーで受光面積が大きいため、暗所でもノイズが少なく解像感の高い映像を撮影できるほか、キレイなボケ味を実現することができる。

「BIONZ X」

また、画像処理エンジンには新たに「BIONZ X」を採用。デジタル特有の輪郭強調を極限まで抑えた「ディテールリプロダクション技術」でリアルな映像表現を可能にするほか、「エリア分割ノイズリダクション」によりエリアごとに最適なノイズ低減を行える。さらに、BIONZ Xの高度な処理性能によりAVCHDとMP4の同時記録や、解像感の劣化を抑えたデジタルズームを行える「全画素超解像ズーム」を動画撮影時に利用できるようになった。

大型センサーの描写力を十分に引き出せるよう、11群17枚のレンズのうち5枚に高性能なAAレンズ(AA=Advanced Aspherical、高度非球面成型)を採用。画面周辺部でも高解像な映像描写が可能となっており、HDR-AX100の4K記録でも高精細さを損なわない。また、7枚羽根の虹彩絞りで、美しいボケ味を実現する。NDフィルターも内蔵され、4段階の露出調整が行えるため、屋外などの明るいシーンでも滑らかで自然な映像を再現可能だ。

2モデルとも、OLED(有機EL)方式の電子ビューファインダー(EVF)を搭載。明るい屋外でも高精細表示で被写体を視認することが可能だ。そのほか、5.1ch記録対応のマイクや自動風ノイズ低減機能などを備えている。

主な仕様は2モデル共通で、撮像素子が1型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時で1,420万画素、静止画撮影時で1,420万画素(16:9時)/1,060万画素(4:3時)、レンズが35mmフィルム換算で焦点距離29~348mm(16:9時)の光学12倍ズーム「カールツァイス バリオ・ゾナーT」レンズとなっている。ビューファインダーは0.39型・92.1万ドット表示、モニターは3.5型・92.1万ドット表示の液晶方式(タッチパネル)、記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能だ。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4のほかXAVC S(FDR-AX100は4K記録時、HDR-CX900はフルHD記録時)に対応している。

サイズはW81×D223.5×H83.5mm(付属バッテリー、レンズフード含む)、重量は約915gとなっている(付属バッテリー装着時)。

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