ニコンは1月7日、デジタル一眼レフカメラ「D3300」を発表した。発売は2月で、価格はオープンとなっている。パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRII」が付属するレンズキット、さらにもう1本の交換レンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」も付属するダブルズームキットが用意される。

推定市場価格は本体のみが65,000円前後、レンズキットが75,000円前後、ダブルズームキットが105,000円前後。

ボディカラーはブラック、レッドの3色がラインナップされる

2013年10月発表の「ニコン D5300」と同様に、有効2,416万画素ニコンDXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 4」を採用するエントリークラスのデジタル一眼レフカメラ。光学ローパスフィルターレス仕様となっている点もD5300と同様で、エントリーモデルながら解像感のある描写を行える。また、EXPEED 4により高感度撮影に強くなっており、ノイズリダクション性能も向上したほか、最高で約5コマ/秒の連続撮影が可能だ。

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エントリーユーザー向けの機能も充実しており、撮影前に液晶モニターのライブビュー上で効果を確認しながら適用できるスペシャルエフェクトモードや、液晶モニター上で操作に関する説明文が表示される「ガイドモード」、設定変更を行いたい機能にワンプッシュでアクセスできる「i(アイ)ボタン」などが備えられている。スペシャルエフェクトモードで用意されるエフェクトは「セレクトカラー」「カラースケッチ」「ミニチュア効果」「ナイトビジョン」「シルエット」「ハイキー」「ローキー」「トイカメラ風」「HDRペインティング」「極彩色」「ポップ」「フォトイラスト」「かんたんパノラマ」の13種類。

ボディには炭素繊維を用いた新素材が採用されており、アルミニウムやマグネシウムに匹敵する強度、剛性が実現されている。これに加えて、モノコック構造とすることで、強度の向上と小型軽量化が両立された。

主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,416万画素のDXフォーマット(23.5×15.6mm)CMOSセンサー、シャッタースピードが1/4,000~30秒、対応感度がISO100~12800(拡張設定でISO25600の利用も可能)となっている。

ファインダーは視野率が約95%、倍率が約0.85倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0 m-1時)、背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60pだ。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約600枚。本体サイズは約W124×D75.5×H98mm、重量は本体のみで約410g、バッテリーとSDカードを含む状態で約460gとなっている。

フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRII

「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRII」

D3300の発表に合わせて、新交換レンズレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRII」も発表された。

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRIIは、使用していない際にレンズがコンパクトな状態に収まる沈胴機構がニコン製の一眼レフ用レンズとして初めて採用された製品。従来モデルから体積比で約30%減(沈胴時)という小型化が実現されている。撮影性能面でも、新規の光学設計により最短撮影距離の短縮が行われている。

主な仕様は、レンズ構成が8群11枚(非球面レンズ1枚)、絞り羽根枚数が7枚(円形絞り)、焦点距離が18-55mm、最大絞り(開放F値)がF3.5-F5.6、最小絞りがF22-F36、最大撮影倍率がAF時で1/3.3倍、MF時1/2.8倍(いずれも55mm時)となっている。画角は76度~28.5度、アタッチメントサイズは52mm、サイズは最大径が約66mm、レンズマウント基準面からレンズ先端までの長さが59.5mm(沈胴時)。質量は約195gとなっている。