米AMDは5日(現地時間)、同社の最新GPU「Radeon R9」シリーズの「Radeon R9 290」を正式発表し、詳細なスペックや価格を公開した。北米市場での参考価格は399米ドル。
|
Radeon R9 290 |
■「Radeon R9 290」のレビュー記事はこちら
【レビュー】「Radeon R9 290」を試す - 満を持して登場したRadeon R9シリーズ"最後の大物"の実力は?
AMDの最新GPU「Radeon R9/R7」シリーズは、9月25日に米国ハワイで行われた「AMD GPU14 TECH DAY」にて、製品ラインナップを発表。10月8日にハイエンドモデルであるRadeon R9 290X/R9 290を除いた5製品の仕様を先行して公開していた。
その後、10月24日にRadeon R9 290Xの正式発表が行われたが、Radeon R9 290に関してはこれまで詳細なスペックは明かされてこなかった。今回の発表により、発表から約1カ月かけて「Radeon R9/R7」シリーズのラインナップが出そろうことになった。
すでに仕様が公開されているRadeon R9 290Xと比較して、動作周波数が最大1GHzから947Mhzへ引き下げられたほか、ストリームプロセッサの数が2,816基から2,560基と256基減少している。
リファレンス仕様は、SP数は2,560基、Texture Unitは160基、ROPは64基、コアクロックは最大947MHz、メモリは512bit接続のGDDR5 4GB、メモリクロックは5Gbps(データレート)、補助電源ピンは8ピン×1、6ピン×1。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0。映像出力コネクタはDVI×2、HDMI×1、DisplayPort×1。TDPは不明。
「AMD Radeon R9/R7」シリーズは、最新のGCNアーキテクチャをベースとした高いグラフィックス性能を特徴とし、AMDが新たに提唱するグラフィックスAPI「MANTLE」に対応する。また、Radeon R9 290X/R9 290はオーディオ用アクセラレータ「TrueAudio」を搭載する。
このほか、ブリッジケーブルを使わずにCrossFire環境を構築できる「NEW AMD CrossFire Technology」に対応する。
