オリンパスイメージングは2月8日、レンズ交換式デジタルカメラ「OLYMPUS OM-D E-M5」を発表した。発売は3月下旬で、価格はオープン。推定市場価格はボディのみのキットが105,000円前後、交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」が付属するキットが130,000円前後だ。2月9日より神奈川・パシフィコ横浜で開催される「CP+」に出展される。
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オリンパスの名機「OLYMPUS OM」シリーズの系譜を受け継ぐ「OLYMPUS OM-D E-M5」 |
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約144万ドット液晶の電子ビューファインダーを搭載。視野率は約100%、倍率は約0.92倍～約1.15倍 |
1973年に登場した「OLYMPUS OM」シリーズ(72年に「OLYMPUS M-1」として登場し、73年に「OM-1」に名称変更)の系譜を受け継ぐレンズ交換式デジタルカメラ。「重い」「大きい」といった当時の一眼レフカメラの欠点を改善した名機として評価されたOM-1登場時のインパクト通り、OM-Dも小型・軽量と高画質を両立するモデルとして仕上がっている。また、筐体の主素材にはマグネシウム合金を採用しており、「OM」シリーズ伝統の高い剛性を実現。また、フォーサーズ準拠のハイエンド機「OMYMPUS E-5」に匹敵する防塵・防滴性能を誇るのも特徴だ。
レフレックスミラーを廃した「ミラーレスカメラ」のカテゴリに属するモデルだが、本体上部には電子ビューファインダーを搭載する。表示画素数は約144万ドット。高精細でクリアな状態で被写体を捉えられる。
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背面の有機ELモニターは可動式 |
マウントはマイクロフォーサーズ、撮像素子は新開発の有効1,605万画素Live MOSセンサーを採用する。「OLYMPUS PEN E-P3」の1,230万画素より大幅に解像感が向上した。センサーサイズは4/3型(17.3×13mm)。画像処理エンジンはE-P3と同じ「TruePic VI」だが、感度は最高ISO25600まで対応するようになった。
また、手ブレ補正はボディ内蔵方式となっている。ヨー(水平角)とピッチ(垂直角)という2つの回転軸以外に加えてOM-Dでは、カメラ撮影時に起こりやすい水平方向の並進ブレと、垂直方向の並進ブレ、回転ブレ(ローリング)を加えた5軸のブレに対応した。これはボディ内蔵の手ブレ補正機構ならではで、レンズ搭載の場合だと対応しにくいものだった。
その他の主な仕様は、動画の記録画素数が最大1,920×1,080ドット(フルHD)、対応感度がISO200～ISO25600、シャッター速度が1/4,000～60秒、連続撮影速度が最速約9コマ/秒、最大撮影コマ数が最大約17コマ。背面のモニターは約61万ドット・3型のタッチパネル式有機EL、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(Eye-Fiカード含む)が利用可能だ。サイズはW121×D41.9×H89.6mm、重量は本体のみで約373g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で425gとなっている。
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背面の上部に電子ビューファインダーを備える |
上部にはアクセサリーシューを搭載 |
パワーバッテリーホルダーやフォーサーズレンズ用アダプターなど充実のアクセサリー
OM-Dの発表に合わせて、専用アクセサリーも発表されている。「HLD-6」は、リチウムイオン充電池「BLN-1」を1個格納することが可能なパワーバッテリーホルダー。OM-D本体と合わせて2個のリチウムイオン充電池を併用することで、撮影可能枚数が約650枚となる(CIPA準拠)。また、グリップ部に「Fn」ボタンとダイヤルを2つずつ備えており、縦位置撮影にも対応。
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パワーバッテリーホルダー「HLD-6」 |
「HLD-6」を装着した状態 |
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フォーサーズアダプター「MMF-3」 |
「MMF-3」は、フォーサーズ規格準拠のレンズをOM-Dに装着できるようにするアダプター。これを用いれば、既存のフォーサーズ機を使用していたユーザーも、所持しているレンズを使用できるようになる。
なお、HLD-6、MMF-3ともに防塵・防滴構造が採用されている。
希望小売価格はHLD-6が36,750円、MMF-3が21,000円。発売はどちらも3月の予定だ。