富士フイルムは18日、薄型・コンパクトなデジタルカメラ「FinePix T400」「FinePix Z110」「FinePix JX700」を発表した。いずれのモデルも発売は2月11日で、価格はオープン。推定市場価格はT400とZ110が20,000円前後、JX700が17,000円前後となる見込みだ。

起動やAFなどの時間を大幅短縮した10倍ズーム搭載機「FinePix T400」

カラーはシャンパンゴールド、レッド、ブラックの3色をラインナップ

T400は厚さ28.5mmの薄型ボディに10倍ズームレンズを搭載するモデル。望遠時に発生しやすい手ブレ対策としてはCCDシフト方式の手ブレ補正機能を搭載する。

従来モデル「T300」比で起動時間が約25%、AF時の合焦に掛かる時間が15%以上短縮されたほか、フラッシュの有効範囲も広角時で約1.7倍、望遠時で約1.6倍に拡大されるなど、随所に改良が施された。また、「人物」「風景」「夜景」「マクロ」「逆光&人物」「夜景&人物」6種類のシーンから最適なものを自動で認識し、最適な設定を適用する「シーンぴったりナビ」で、エントリーユーザーでも手軽に撮影できる。

そのほか、シャッターボタンを押してからカメラを横にスライドさせてパノラマ写真が撮れる「ぐるっとパノラマ」機能、グルーピングした撮影画像ごとにモニター上で閲覧できる「電子フォトアルバム」機能なども搭載。

主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素・1/2.3型CCDで、静止画のほかに最大1,280×720ドットのHD動画の撮影が可能。レンズの焦点距離は28~280mm(35mmフィルム換算時)、開放F値はF3.4~F5.6、対応感度はISO100~ISO3200(ISO3200時は画像サイズに制約あり)。背面のモニターは約23万ドット・3型の液晶で、従来モデルT300より輝度が50%アップしている。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能で、本体内に記録用のメモリは備えていない。バッテリーはリチウムイオン充電池でCIPA準拠の撮影枚数は約160枚。

サイズはW104.2×D28.5×H58.5mm、重量は本体のみで約142g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約159gとなっている。

「自分撮りミラー」をボディ前面に搭載する「FinePix Z110」

カラーはピンク、ジェイドグリーン、パープル、ホワイトと女性ユーザーを意識した4色をラインナップ

Z110は日常の持ち歩きが想定されたスリム・スタイリッシュなモデル。カラーも女性ユーザーを意識したエレガントな4色がラインナップされている。スライドカバーをズラせば、サッと起動できる点もポイントだ。

ボディ前面のレンズ脇には"自分撮り"の際に便利な「自分撮りミラー」を搭載。自分撮りの際に被写体(撮影者)がフレームアウトしてしまうような失敗を減らすことができる。肌の色やフォーカスを自動調整してくれる「自分撮りモード」も新たに搭載した。また、最適シーン設定を自動判別する「シーンぴったりナビ」も備えるので、カメラに不慣れなユーザーでも手軽に撮影できる。

撮影した写真は「フェイスレタッチ」機能で肌の明るさや目の大きさなどをカメラ上で調整することが可能で、「YouTube」や「Facebook」といった投稿サイト・SNSへ手軽にアップできる「アップロード予約ボタン」も備えている。

主な仕様は撮像素子が有効1,410万画素・1/2.3型CCDで、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)の5倍ズーム、開放F値がF3.9~F4.9、対応感度がISO100~ISO3200、動画記録画素数が最大1,280×720ドットとなっている。背面のモニターは約23万ドット・2.7型の液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか本体内蔵メモリ(約29MB)へのデータ保存も行える。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約220枚。

サイズはW96.8×D19.5×H58.2mm、重量は本体のみで約130g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約145gとなっている。

1,600万画素CCDと5倍ズームレンズ搭載の「FinePix JX700」

カラーはピンク、ピンクゴールド、パープル、ゴールド、ブラックとファッショナブルな5色をラインナップ

JX700はエントリー機ながら、1,600万画素のCCDと5倍ズームが可能なレンズを搭載するモデル。厚さが20mmを切っており、カバンの中に入れてもジャマにならない。手ブレ対策としては、電子式手ブレ補正を備えている。

撮影した画像をグルーピングして、後でモニター上で閲覧しやすくする「電子フォトアルバム」機能や、6種類のシーンを自動認識して最適な設定を適用する「シーンぴったりナビ」、シャッターボタンを押してからカメラを横にスライドさせるとパノラマ写真を撮影できる「ぐるっとパノラマ」など、撮影の利便性や楽しみを助ける機能を数多く搭載する。

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型CCDで、動画の記録画素数が最大1,280×720ドット、レンズの焦点距離が26~130mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.5~F6.3、対応感度がISO100~ISO3200(ISO3200時は画像サイズに制約あり)。背面のモニターは約23万ドット・2.7型液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードを利用可能。本体内に記録用メモリは備えていない。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約160枚となっている。

サイズはW95.7×D20.2×H57.6mm、重量は本体のみで約101g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約117gとなっている。

関連記事
富士フイルム、1万円台前半で5倍ズーム・1,600万画素の「FinePix JX420」 (2011年10月26日)
富士フイルム、超解像10倍ズームと99パターン認識搭載「FinePix Z950EXR」 (2011年9月1日)
富士フイルム、超解像技術とGPSを強化した「FinePix F600EXR」 (2011年8月11日)
富士フイルム、予備バッテリー付きの光学10倍ズーム機「FinePix T300」 (2011年2月8日)
富士フイルム、高速赤外線通信機能を搭載した1600万画素モデル「JX400」 (2011年2月8日)