富士フイルムは11日、シーンに合わせて「高感度・低ノイズ優先」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」と3つの撮像方式を切り換えて撮影するEXR CMOSセンサーを搭載するデジカメの最新モデル「FinePix F600EXR」を発表した。価格はオープンプライスで、推定市場価格は約40,000円前後の見込み。本体カラーは4色が用意され、発売日はブラックとシャンパンゴールドが8月27日、レッドとホワイトが9月10日。

カラーバリエーションはブラック、シャンパンゴールド、レッド、ホワイトの4色

従来モデル「FinePix F550EXR」に引き続いて、焦点距離が24~360mm(35mmフィルム換算)の15倍ズームレンズを搭載。ただし、超解像技術を従来より強化することで、2倍のデジタルズームまでは画像劣化を抑えた撮影が可能だ。このため、光学ズームと超解像技術の組み合わせで、30倍相当までは高い解像感を実現する。

さらに、撮影シーンに応じて最適な画質を設定してくれる「プレミアムEXR AUTO」もより進化。これまでのモデルでは夜景、ビーチ、青空などシーン自体の認識と、人物の有無、逆光の判断が可能だったのに加えて、本モデルでは新たに被写体の動きを検出できるようになった。その情報を受けて、EXR CMOSセンサーの最適な撮像方式を選択するため、全部で99パターンの撮影条件の自動選択が可能になっている。

なお、従来から好評のGPS機能も強化され、新たに「ARランドマークナビ機能」が搭載された。位置情報の記録に加え、「ARランドマークナビモード」選択時にはカメラが向いている方向にあるランドマークまでの距離や、方向を画面上に表示できるというものだ。

基本性能は、撮像素子が1/2型EXR CMOSセンサーで、有効画素数が1,600万画素。焦点距離は前述の通り、35mmフィルム換算で24~360mmの光学15倍ズームレンズを搭載する。静止画はJPEGとRAWで撮影可能。動画は最大1,920×1,080ドットのH.264形式のものを撮影できる。液晶モニターは3型・約46万ドットだ。

記録媒体はSD/SDHC/SDXCカードのほか、本体の内蔵メモリ(約33MB)も利用可能。感度はAUTO、ISO 100、200、400、800、1600、3200、6400、12800から選択できる(6400は画像サイズ「M」「S」選択時、12800は画像サイズ「S」選択時のみ設定可能)。外部インタフェースはHDMI(ミニ端子)、USB・ビデオ端子を備えるほか、赤外線通信機能(IrSimple/IrSS)も利用可能だ。サイズはW103.5×D32.6×H62.5mm、バッテリーとカードを含む重量は約220gとなっている。