ソニーは10日、独自技術により画素数分のLEDを用いた自発光ディスプレイ「Crystal LED Display」の試作機を開発したと発表した。米国で10~13日に開催される「2012 International CES」に参考出展している。
Cristal LED Displayは、画素ごとにR(赤)・G(緑)・B(青)三色の非常に微細なLEDを、画面の前面に直接配列するソニー独自方式のディスプレイ。画素数の分だけ三原色のLEDセットが搭載するのが特徴で、本試作機のようにフルHDの場合は約600万個(=1,920×1,080×3)のLEDを用いることになる。これにより、光の利用効率が飛躍的に向上し、高いコントラスト、広色域、高速動画応答、広視野角、低消費電力を実現。構造上の特性から大画面化にも適している。
CESに出展した試作機の概要は、画面サイズが55型、画素数が1,920×1,080ドット、輝度が約400cd/平方m、視野角が約180度、コントラスト(暗所)が測定限界値以上、色域がNTSC比100%以上となっている。消費電力(パネルモジュール)は約70W以下。